クァーシュ・パナカ
(パナカから転送)
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解説
若いころにナブー王室警備隊に入隊したクァーシュ・パナカは、エイリアンを極度に嫌っており、特にグンガンに激しい憎悪を抱いていることで有名だった。彼は主にシード宮殿の警備を担当していたが、その後、ナブー星系に出没する海賊たちを討伐するという任務を与えられ、共和国特殊機動軍と共に旅に出ることになった。そこで彼は様々な戦闘技術や戦術に関する鋭い考察を習得し、また、油断の恐ろしさや用心を怠らないことの重要性を学んだのだった。しかし、故郷で王室警備隊の訓練を行っていた姉が、実弾演習中に死亡したという知らせを受け取ると、彼はナブーへ戻ることを強いられたのである。
故郷に戻ったパナカは再びナブー王室警備隊の任務に復帰し、アーズ・ヴェルーナ国王の個人的なボディガードを務めるマリス・マグニータ隊長の部下となった。しかし、即位して13年目を迎えたヴェルーナはパルパティーン元老院議員の推進する外交問題に巻き込まれてしまった。やがて、国王は外交政策に没頭するようになり、民衆の意思によって国王の座からの退位を強いられた。彼は隠れ家に立てこもったが、ナブーの戦いのおよそ半年前、謎の「事故死」を遂げたのである。そして、この事件で王を守るという役目を果たせなかったマグニータも面目を失い、職を解任されたのだった。
その後、マグニータの後任として選ばれたパナカは、宮殿警備隊、宇宙戦闘機部隊を統括し、自らがアミダラ女王の最も忠実なボディガードであることを立証した。彼は女王の安全に対して常に細心の注意を払い、無私無欲の忠誠によって「ナブー一素早い目」と呼ばれるようになる。女王に武器の使い方や自己防衛の訓練を行い、また、彼女の身に危険が迫った際に、侍女のサーベを彼女の影武者とすることを立案したのも彼だった。やがて通商連合によるナブー侵略が開始されたときも、パナカは女王を守るための囮作戦を立案し、ヌート・ガンレイを逮捕する計画を成功に導いたのである。
そして数年後、パナカは王室警備隊長の職を甥のグレガー・タイフォに譲るが、彼はナブーの指導者たちへの忠誠心を維持し、ナブーに留まっていた。彼はアミダラの後継者であるジャミラ女王の護衛を続け、同時に祖国の誇りであるパルパティーン最高議長にも揺るぎない忠誠を誓っていたのである。アナキン・スカイウォーカーとアミダラの秘密の結婚を、ナブーの聖職者を通じて議長に報告したのもパナカだった。この忠誠は、やがて銀河系がクローン大戦を迎え、皇帝となったパルパティーンが新秩序の勅令を発した後でも維持されていた。最終的にパナカにはモフの地位が与えられ、政治の世界に進出することになる。