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ニクト

ムシェントスニクトから転送)

Gondrin Upal.jpg
Nikto
別名または別表記
別名
  • Kajain'sa'Nikto
  • Kadas'sa'Nikto
  • Esral'sa'Nikto
  • Gluss'sa'Nikto
  • M'shento'su'Nikto
一般的な情報
原住惑星

キンタン

言語

ニクト語ハッティーズ語

平均身長

1.6~1.9 m

皮膚の色

亜種によって様々

特徴

亜種によって様々

著名な個体
[非表示]

ニクトは、シクラッタ星団の奥深くに位置する惑星キンタンに起源をもつ爬虫類型種族である。

目次

歴史

ニクトはハットと長い関係を持つ種族である。ハットの奴隷として仕える彼らは、ハットがシクラッタ星団から集めた3種族、クラトゥイニアン、ニクトそしてヴォドランの内の一種族であり、なかでもニクトはもっとも危険な存在として知られていた。ニクトは銀河系全域にわたって屈強の戦士としての名を馳せており、自然の摂理が反抗していたにも関わらず自分たちの惑星を征服したため、自分たちを無敵の存在だと信じていたのである。歴史の大部分を暴力と流血の繰り返しとした彼らは、極めて戦闘的な種族となったのだった。

ハットによって支配された種族は多いが、なかでもニクトは彼らによって雇われた目印のような種族である。銀河系のどこかでニクトと遭遇すれば、そこはハットの影響力が強い場所だということである。しかし、わずかに私設工場や海賊船、密輸船などで独立したニクトを見つけることもでき、なかには反乱同盟軍に身を投じたニクトも数人いたという。

亜種

キンタンで遠い過去に起こった劇変的な出来事によって、ニクトはいくつかの亜種にはっきりと分裂した。彼らは外見的には異なっているが、遺伝子的には同一の種族であり、交配することもできる。二種の異なる種族のニクトが交配すると、その子供の93%は片方の種族だけの特徴を継承するが、残りの7%は希に両親の物理的特徴を混在させることになる。ただし、砂嵐やそれと同様の状態下にあっても眼の水分を保護することのできる、薄い透明な膜によって守られた冷淡な黒曜石色の瞳は、すべてのニクトに共通の特徴である。

カジェインサニクト

カジェインサニクト、別名レッド・ニクトは、俗に「永遠に続く荒地」と呼ばれるワンスコックのおよそ数千キロの幅を持った広大な砂漠を起源としている。彼らには8本の目立った角が目を囲むように生えており、それらが額と眉に伸びる一連の隆起した縞のように見える。また、彼らは顎からも2本の角を生やしている。呼吸をする際、鼻は口の上の皮膚にある動くはねぶたの下に隠されるが、口の上に浸透性のある膜をゆっくりと広げることもできる。皮膚のたれぶたはわずかながらも目に見えて広がるが、この動きは注意深く観察していなければ分からない。彼らの鼻の穴はほとんど無防備だが、この膜によって砂や塵、その他の汚染物質の吸入を防ぐことができる。また、カジェインサニクトは首の両側にも一対の呼吸膜を備えており、それらは長く薄い呼吸管によって保護されている。顔の膜と同様にこれらの膜も汚染物質をろ過することができ、さらに両方の膜はニクトが排出した水分を捕らえ、 体内に再循環させることによって、過酷な砂漠環境の中で生き残ることを可能にしている。

カダッサニクト

カダッサニクト、別名グリーン・ニクトは、キンタンでも樹木に覆われたより温暖な海岸地域に起源を有する。彼らは目の周りにはっきりとしたウロコと小さな角を持っており、鼻も明確に見ることができる。また、彼らの爪は、長時間にわたって木を登ることに適している。

エスラルサニクト

エスラルサニクト、別名マウンテン・ニクトは青灰色の皮膚をしており、カジェインサニクトと同様の鼻を覆う皮膚のたれぶた、口の真上にある浸透性の膜に加え、独自の頬から広がる顔ヒレを有している。この長いヒレには2つの役割がある。1つはこれらに並んで生えている振動する小さな頭髪によって聴力を増加させることができること。もう1つはこれらによって体温を一定に保つことである。冬の氷が解け、山がぬかるむ夏になると、この温度調節機能が極めて重要となる。ヒレを全開にすることによって余分な熱を発散させ、逆に頭や首に張り付かせることによって断熱効果を持たせ、体内に熱を閉じ込めておくこともできるのである。さらに、彼らは首に伸縮可能な一連の空洞も持っており、そこで熱を拡散させたり、中に余分な水分を貯えることもできる。また、彼らは指の奥まったところに小さな爪も持っている。

グラッサニクト

グラッサニクト、別名ペイル・ニクトは12の島からなるグラッセルタ諸島に住む、白灰色の肌をしたニクトである。グラッサニクトはカダッサニクトに良く似た目の周りを囲む角の縞模様と、エスラルサニクトのヒレに似た小さなヒレを持っている。

ムシェントスニクト

ムシェントスニクト、別名サザン・ニクトは、白黄色がかったオレンジ色の皮膚をしている。彼らは他の亜種より明らかに角が少ないが、多数の呼吸管を持っている。一般的に頭の後ろにある管は通常の呼吸管よりずっと長く、原始的な超音波センサーになっている。これらの管は進化の適合の過程にあるため、感覚器官は非常に原始的である。理論的には、キンタンに棲む野生肉食獣の絶滅が、このニクトの器官の発達を妨げているのだという。

社会と文化

カダッサニクト

ニクトの文化の中ではムドウェッシュ・カルトと呼ばれる恐ろしい宗派がますますその影響力を増大させている。

何千年もの昔、シクラッタ星団の中心にあったムドウェッシュと呼ばれる不安定な惑星が死を迎える前に大量の放射線を放出した。この放射線はムドウェッシュに最も近い小さな黄色い恒星を巡る青緑色の惑星キンタンにまで到達した。放射線は惑星の生物圏にまで浸透し、惑星の土着生物のいくつかに影響を及ぼした。多くは死んだが、ダソミアランコアオンダロンバトル・ビーストに匹敵するような巨大かつ恐ろしい怪物に姿を変えたものもあった。以後、数千年にわたって起きた天変地異によって、スパイナル・ドラゴンや灰色の眼をした巨大な牙獣、角の生えた巨大なトロッグホエールも生まれた。そして、ニクトたちもこれらの変化によって誕生したのである。肉食獣による恒常的な恐怖はニクトたちを団結させ、強くしていった。牙獣の攻撃を警告するために築かれた監視キャンプから文明が広がり、武器や防具も発達していき、ニクトは過酷な状況にも関わらず生き残ったのである。彼らは食物連鎖の最上位に君臨し、事実上、この惑星を征服した。彼らは標準的な文化規範に続いてテクノロジーを発展させ、ついには原子レベルのテクノロジーをも開発した。彼らの社会は多くの孤立都市群によって構成されており、そのすべてが野生生物の進入を防ぐための壁で囲われていた。さらに、キンタンの森林と沼の多くは、危険な生物たちを絶滅させるために燃やされてしまったのである。ニクトは自分たち自身を守るためにその生活圏を破壊してしまい、今や惑星の多くは不毛な荒地となっている。

ムシェントスニクトのケルボ

ニクトはテクノロジーの発達に併せて天文学も進化させていき、4回目の惑星破壊の直後、科学者のある一グループはついにムドウェッシュ新星を発見した。怪物たちの源が発見されたというニュースは、戦乱の惑星にたちまちに広がった。奇怪なムドウェッシュ・カルトが興ったのも、この発見がきっかけだったのだ。

その信仰がどこから来たか、あるいはその初めの関心が何であったかを知る者は1人もいない。しかし、ムドウェッシュ・カルトは力と数を増し、その恐怖は惑星全体に及んでいった。ムドウェッシュの子孫でないとされた者たちが浄化されていくと、多くの者が信仰に加わるようになり、さらに多くの者が恐怖の影に隠れ、そしてなおも多くの者が純粋でないがゆえに多額の代価を払うことになった。信仰は新しい星間技術の開発がキンタンを揺るがすまで、30年間にわたって君臨したのである。

旧共和国の台頭に先立ち、自分たちの宇宙をシクラッタ星団にまで拡大しようとしたハットたちがキンタンに到着すると、この領域はハットとシム・ザ・デスポットの帝国との間で論争の的となった。ハットたちは既にうまくこの星団の他の2種族、クラトゥイニアンとヴォドランを従属させており、他の2種族よりテクノロジーが発達していたニクトは、ハットにより多くの可能性を証明したのである。ハットの使節団のリーダー、チュラバ・ザ・ハットは狡猾なビジネス心を持った女性(ハットはすべて雌雄同体だが、チュラバは女性の立場を取っている)であり、彼女はキンタン星系に到着すると、どのようにしてその信仰が惑星全体を完全に支配し、人々をどれほど恐れさせているのかを悟った。チュラバは信仰に敬意を払ったが、それは圧倒的少数で多数のニクトを支配するためだったと言われている。しかし、彼女は信者たちの凶暴性と不測性も垣間見ており、軌道上からムドウェッシュ・カルトの主要拠点を砲撃したときも、まったく後悔しなかったという。信者の多くが殺され、ニクトたちはハットを救世主と見なすようになった。こうしてニクトはハットと、自分たちを強制的に隷属させるというヴォンター協定を結んだのである。

伝説によると、ニクトとヴォドラン、そしてクラトゥイニアンは、ハットがヴォンターでシムを破る手助けをしたという。ハットはこのエイリアンたちをハット宇宙における支配力の維持に利用し、ついに旧共和国から帝国の時代へと続く強大な犯罪帝国を築き上げたのである。

そして、ヤヴィンの戦いの4,000年前、ムドウェッシュの信仰が蘇った。ナル・ハッタのような他のハットの惑星に多くのニクトたちが連れて行かれるようになると、彼らには自分たちの仕事に対する意見を言える機会もますます少なくなり、ハットが自分たちの命にどれだけの価値を抱いているのか疑問に思うようになってきた。何百万ものニクトが故郷から移住させられ、そして、何百万ものニクトがハットの関心を引くこともなく死んでいったのである。

カダッサニクトのジェダイジューピ・シェ

ついにニクトは過去を調査し、信仰がハットに反対していたことを知った。こうして、彼らは自由を勝ち取ることを望み、信仰を抱擁したのである。信仰は急速に支持を集め、ようやくキンタンにおけるハットの最小拠点を打破した。ハットは傭兵部隊を送り込むことによってそれに応じたが、その間、共和国はシス大戦による疲労のため、不介入の立場を守っていた。

ニクトの反乱に対するハットの残忍な抑圧が行われた後も、争いがなくなったわけではなく、ほぼ毎年、少なくとも一回は記録に残されるような小規模な反乱が起こっていた。ハットにとって幸運だったのは、これらの努力がしばしば混乱を招き、わずかな信頼を招くことだった。外界のニクトのほとんどは故郷に関する忠誠心に乏しかったのである。しかし、そうしたニクトの周りにも常に危険な雰囲気は残っており、ハットも彼らを短い鎖の上で養っていた。

ムドウェッシュ・カルトによる最後の反乱の後、ハットはニクトの政府を完全に排除した。現在、ニクトはハットの古代部族の大使館員によって支配されている。ニクトはハットにどのように統治されているか意見を述べてはいない。

また、ニクトは単独では決して多種族間貿易を行えず、常にハットを通さなければならい。ニクトに認められた唯一の品物は、ニクタと呼ばれるつまらない強力なアルコール性飲料だけである。

テクノロジー

ニクトはハイパースペース航行艦船や近代兵器、ドロイド、コンピューターを含む、ハットによって与えられたテクノロジーに適合しているが、それに先立ち、彼らは巨大な工業センターと原始的な電気通信によって、原子レベルのテクノロジーを開発していた。彼らは原子力をエネルギー源として使用するが、決して自分たちでは原子力兵器を使用することはない。ハットは彼らが銀河系レベルのテクノロジー、特に兵器へ接触することを厳しく規制しており、キンタンの多くの地域には原始的技術が集まっているのである。

登場エピソード

外部リンク

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