NR-N99パースウェイダー級ドロイド・エンフォーサー
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企業同盟タンク・ドロイド(CAD)、またはスネール・ドロイドの異名を持つNR-N99パースウェイダー級ドロイド・エンフォーサーは、当初は対立勢力を沈黙させるために、その後は共和国グランド・アーミーとの戦闘のために企業同盟によって開発されたタンク・ドロイドである。
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特徴
企業同盟によって開発された全長6メートルを超えるNR-N99パースウェイダー級ドロイド・エンフォーサーは、単一のトレッド・ドライブ・モーターを用いて移動を行うドロイド・タンクである。このドライブ・モーターの両側には1本ずつの長いアウトリガー・アームが接続されており、ここに事実上あらゆる武器を装備させることができた。クローン大戦時に、企業同盟は従来からあるイオン・キャノンに誘導レーザーを組み合わせ、このアームに装備させていた。また、特別な任務の場合には、このイオン・キャノンやレーザーを震盪ミサイル発射装置や誘導ミサイル、ダムファイヤー魚雷、サーマル・デトネーターなどの発射装置に置き換えることもでき、あるいはドロイド兵を搭乗させるステップとして利用することも可能である。
タンク・ドロイドは加速性能こそ見劣りするが、地上での最大速度は実に時速50キロメートルにも達した。通常、最高速度で走行しているときは、安定性を補助するためにさらに2本のアウトリガーを左右に展開させるが、これらは戦闘中にも衝突や敵からの被弾による転倒を防ぐことに役立っていた。
その大きさと速度から、タンク・ドロイドは短距離偵察機として使われることもあった。このドロイドのステレオ式視覚スキャナは、激しい攻撃を行っているときでも素早く敵の防御施設や地形的要素を見極めることができるのだ。また、このドロイドには追跡伝達装置が搭載されていたため、クローン大戦における企業同盟の司令官はドロイドのあらゆる動きを監視することができ、司令制御受信機に直接命令を送信することもできた。
歴史
独立星系連合に加わる以前から、企業同盟は目的を達成するために頻繁に暴力に訴える行為を繰り返していた。アウター・リムの惑星の地元住民たちが企業同盟の開発計画に反対したり、あるいは不当な商売の慣例に不満を訴えたりすると、企業同盟は利益を守るために躊躇無く巨大な戦車型ドロイドを投入していたのである。
企業同盟の執政官パッセル・アージェンテは、ドゥークー伯爵と協定を結んだ際に、これらのタンク・ドロイドによる軍隊を分離主義勢力へ提供することを約束した。そしてクローン大戦全般を通じて、タンク・ドロイドはホーミング・スパイダー・ドロイドやヘイルファイヤー・ドロイドなどの、より大きな戦闘用ドロイドを援護するために使用されたのだった。多くの戦闘で、敵の攻撃からホーミング・スパイダーの腹部を守るために2機のタンク・ドロイドが割り当てられていたが、1機のヘイルファイヤーを十分に守るには3機のタンク・ドロイドが必要となる。
タンク・ドロイドには雪原や森林惑星など、使用に適さない環境が多く存在するが、その一方で都市エリアには数多く配置されており、その大きな機体で壁や壊れかけた建造物を突き破りながら侵攻を続けていた。事実、タンク・ドロイドは独立星系連合で使用されたすべてのドロイドや艦艇のなかで最も一般市民に恐れられていた機種であり、その理由はこのドロイドが持つパワーと無慈悲な性質にあった。ホーミング・ドロイドは非武装の市民を無視するように作られており、またヘイルファイヤー・ドロイドは限られた数の弾頭しか搭載していなかったが、タンク・ドロイドは単純に立ちふさがるすべてのものを破壊するようプログラムされており、心行くまで武器を発砲し続けたのである。さらに、大戦末期になると、企業同盟はこのドロイドに音声モジュールを装備させ、さらに恐ろしさを増長させた。これらのタンク・ドロイドは、声で脅迫することによって、一発も火器を発射することなく、塹壕に隠れた敵を敗走させることができたのだ。