TIE/saボマー
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TIE/saボマー、あるいは単にTIEボマーは、大型宇宙船の破壊や正確なピンポイント爆撃の際に使用された、大型で機動性の低いTIEスターファイターである。このsaはTIEボマーの主たる用途である「地表への強襲」を意味してる。
特徴的な二重船体構造から、TIEボマーは敵パイロットによって「二つ目」と呼ばれることが多かった。
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特徴
高重量プロトン爆弾、誘導ミサイル、軌道機雷、自由落下型サーマル・デトネーターなどを搭載したツイン・ポッド型爆撃機TIEボマーは、帝国軍に配備された死の兵器である。TIE/gtスターファイターの改良型であるTIEボマーは地上および宇宙空間におけるあらゆる標的を正確な重点爆撃によって滅ぼすことができ、その有用性を素早く立証したのだった。
帝国軍司令部はTIEボマーの登場によって新たな戦法を開拓することができた。TIEボマーは単独航行、並走航行、長距離航行、そして母艦との随走航行も可能であり、高所や軌道からの爆撃だけでなく、低空飛行による奇襲攻撃も得意としていた。特に宇宙空間ではその長距離性と高積載量によって、TIE/LNスターファイターを伴ったときに非常に有効な利用法がとられていた。
スター・デストロイヤーをはじめとする大型宇宙戦艦は非常に大きな破壊力を持っており、イオン・キャノンやミサイルによる砲撃は地上基地や宇宙基地を瓦礫の山に変えることができた。しかし、敵の捕獲、基地や艦船の占拠、近隣資源の保護などが必要とされる場合には、このような攻撃が必ずしも有効であるとはいえない。このような場合にはより的確な兵器が必要とされ、それがTIEボマーなのである。
TIEボマーは洗練された照準コンピューターによって極めて正確な攻撃を行うことができた。例えば、市街地の中心に反乱軍の秘密基地となっているビルがあったとしても、その周りに一切の被害を与えずに滅ぼすことが可能であり、事実、帝国軍はいくつもの反乱軍基地や艦船を無傷で手に入れることができたのだった。
歴史
反乱が勃発する以前から銀河帝国の武装化は拡大され続け、次々とTIEファイターが生産されては実戦配備されていった。しかし、地上戦支援、長距離攻撃、爆撃任務などのTIEファイターに不向きな戦術への使用も多く求められていた。これらの任務を遂行させるため帝国軍はTIEファイターの改良を行い、TIE/gtのようなモデルを製造したが、宇宙爆撃専用機の必要性を認めるには多くの時間が必要とされたのである。
シーナー・フリート・システムズ社は標準的なTIE/LNスターファイターの機体を拡大し、内部に爆弾倉、特殊照準装置、さらに他の装備を加えることによってTIEボマーの開発に着手した。しかし、拡大したポッドでは必要な機器や爆弾が収まり切らないことが判明し、新たなツイン・ポッド型が採用されたのである。TIEボマーのパイロットは右側のポッドに搭乗し、その後方には航法コンピューター、生命維持装置、動力調整装置などが搭載されている。また、TIEボマーはパイロットのための射出シートが装備された帝国軍で最初の宇宙戦闘機の1つであり、乗員たちの間でも非常に親しまれていた。特に惑星大気中でも頻繁に使用されるようになってからは、深宇宙よりも生存確率が高いため、他の戦闘機よりも多くの割合で射出シートが使われていた。