V-35カーリアー
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V-35カーリアーは、ヤヴィンの戦いの数十年前にソロスーブ社から発売された、信頼性のある高価なランドスピーダーである。
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特徴
ソロスーブ社製のV-35カーリアー・ランドスピーダーは、簡単な操縦で実用的な運搬能力を発揮できる3人掛けの家族用乗用車である。この機種は軽快なX-34ランドスピーダーとは異なり、安価で信頼性も高く、まったくといっていいほど際立った特長が無い。運転手はリパルサー・フィールド発生装置のほぼ目の前にある先頭の座席に座り、密閉型のウィンドスクリーンによってタトゥイーンなどの強い日差しを防ぐことができる。また、ここにはナビゲーション機能の付いた簡単なスキャン装置も取り付けられていた。乗客室はエンジン・カバーの真下にあり、折畳式のアクセス・パネルを開けて搭乗できるが、大きな荷物を積む際には乗客用の座席を畳むこともできた。
通常、ランドスピーダーのリパルサーリフト発生装置は空気冷却の効果を考慮してオープンエア型になっていることが多い。大抵の惑星ではそれだけで十分な効果が得られるが、タトゥイーンのような灼熱の砂漠惑星では内部の通気孔が砂や埃で詰まってしまい、イオン・ピストンが壊れるなど、この特徴が不利になることも多かった。
歴史
ナブー侵略の5年前、クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービはオード・マンテルでの任務の際にV-35カーリアーを使用した。また、ナブー王室警備隊も改良型V-35をパトロール用スピーダーとして利用していた。
タトゥイーンで水分農場を営むラーズ家も、V-35カーリアーを所有していた。旧型機種ではあるが、オーウェン・ラーズと甥のルーク・スカイウォーカーはこの酷使されたスピーダーを最高のコンディションで維持し、こまめな再塗装と内装の整備によって、モス・アイズリーの中古ランドスピーダー屋から2,000クレジットの価値があると言われたほどである。実際、ラーズ夫妻はこのスピーダーを月に2回程度しか使わず、ルークの作業場兼用のガレージに停めておくことが多かった。
オーウェンとベルーは、このスピーダーを農場からそれほど遠くないアンカーヘッドへの用事の際に定期的に使用していた。このスピーダーの最高速度は時速100キロメートルほどでしかないが、ルーク以外の2人にとっては満足だったのだ。オーウェンはアンカーヘッドで農場に必要な機材を集め(水分凝結機は故障も多く、また夜になるとジャワなどに部品を持っていかれることも多かった)、ベルーは家で必要な道具を入手し、水耕栽培で育てた野菜を販売してわずかな金を得ていたのである。
オーウェン・ラーズは水分農夫の間でよく用いられる方法によってV-35特有の問題点を解決していた。彼はリパルサーリフト発生装置と吸気孔を自家製のフィルタ・スクリーンで覆うことで砂埃による詰まりを防いでいたのである。また、ラーズ夫妻は自分たちの農場からアンカーヘッドまでの道のりを熟知していたため、標準装備のナビゲーション装置を使うこともほとんどなかった。