サン・キング
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サン・キングは、森林衛星エンドアの夏の季節を支配する神である。彼はシーズン・セプターを使って夏をもたらすことだけができたが、この力は彼に固有のものではなかった。また、サン・キングは、フラワー・クイーン、リーフ・クイーン、そしてスノー・キングの兄弟だった。
銀河帝国の時代、スノー・キングがスリートのオードラ公爵と不倫関係に陥り、森林衛星の大部分を永遠の冬で覆ってしまった。この危機に対処するため、サン・キングは姉妹たちと共に氷の連合を結成し、ブライト・ツリー・ビレッジのイーウォックたちに助けを求めたのである。そして、ウィケット・ウィストリ・ウォリックとその仲間たちの活躍によって、オードラは敗北し、エンドアに再び夏が訪れたのだった。サン・キングは人生を気楽に考えており、その高い政治的立場に反して非常にくだけた性格をしていた。また、彼は周囲に多くの臣下を従えており、それらを単に「奴ら」と呼んでいた。
目次 |
経歴
台頭
かつてサン・キングとその兄弟たちは、森林衛星エンドアの盟主だった。銀河帝国以前の時代のあるとき、彼らはこの衛星の季節を支配することのできる、フォースを吹き込まれた古代の遺物、シーズン・セプターを手に入れた。そして、サン・キングはエンドアの夏の季節を司る権限を与えられ、一方で他の兄弟たちにもそれぞれ、冬、秋、春を支配する権限が与えられたのである。同時にこの道具は強力な武器でもあった。その後、彼はブライト・ツリー・ビレッジの近くに宮殿を構えることになる。この太陽の宮殿は頑丈な建造物ではなかったが、敷地内には大きなプールもあり、サン・キングはここでパーティを主催しつつ、季節を支配することができたのである。こうして彼は神を名乗るようになったのだった。
オードラ事件
銀河帝国の時代、スノー・キングがスリートのオードラ公爵によって誘惑された。公爵とのおぞましい不倫関係に陥ったスノー・キングは、兄弟たちとの同盟から脱退し、独立を果たすことになる。彼の心はオードラによって凍らされており、兄弟たちは彼と真摯に話し合うことができなくなっていたのだ。やがて両者の間の緊張は、公爵の指示によってスノー・キングのアイスヘッドたちが太陽の宮殿に侵入し、シーズン・セプターを盗み出した際に最高潮に達した。忠実な部下たちと協議を行っていたサン・キングは、当初この盗難に気付かなかったが、ようやく気付いたとき、侵入者たちによって飲んでいたカクテルを凍らされてしまう。驚いた彼はデッキ・チェアの下に隠れ、その隙にアイスヘッド・コマンドーたちは一瞬にして逃走することができたのである。取り乱したサン・キングは兄弟たちを太陽の宮殿に召集した。その間に、スノー・キングはセプターを利用して森林衛星の大部分を永遠の冬で覆ってしまい、事件は衝撃的な方向へと進んむことになる。この恐ろしい状況を前に、サン・キングと兄弟たちは他の選択肢を講じる必要に迫られたのだった。
リーフ・クイーンはサンスターを使ってブライト・ツリー・ビレッジの呪い師、ログレイとの接触を試みた。だが、このイーウォックの長老は行方不明になっており、メッセージはウィケット・ウィストリ・ウォリックによって受信される。ウィケットはログレイを見つけることができなかったため、自分でこの任務を引き受けることにしたのだった。そして、ブライト・ツリー・ビレッジのプリンセス・ニーサ・ア・ジャリ・キンターカ、ログレイの弟子ディーボ、女優のラターラと共に、ウィケットはフライング・リーフで太陽の宮殿へと出発する。しかし、彼らの道のりは予定通りにはいかなかった。太陽の宮殿へ向かう途中でウィケットたちを抹殺するために、オードラがアイスヘッドたちを送り込んだのである。そして雪原での戦いが繰り広げられ、ウィケット、ラターラ、ティーボは難を逃れることができたが、プリンセス・ニーサが捕えられてしまったのだった。
雪の宮殿での戦い
この危機の解決に乗り出したリーフ・クイーンは、ウィケットたちをスノー・キングの居城、雪の宮殿へ送り込もうと提案した。サン・キングもこの強固な防衛態勢を敷かれた宮殿に子供たちを送り込むことに同意したため、イーウォックたちは出発することになる。彼らはアイスヘッドに変装することで宮殿への侵入に成功したが、最終的に公爵によって正体を暴かれてしまった。だが、ウィケットの活躍によって形勢が逆転する。アイスヘッドたちは倒され、オードラはサンスターの力によって体を縮められてしまう。そしてスノー・キングは心を溶かされ、元通りの善良な状態に戻ったのだった。
この戦いの後、サン・キングと兄弟たちが雪の宮殿に到着し、シーズン・セプターを奪回することができた。スノー・キングは心を凍らされてからの行動をすべて忘れており、何も知らないと主張する。サン・キングは表向きにはスー・キングの行動を許さなかったが、友好的な態度で彼に接したのだった。そしてブライト・ツリー・ビレッジのチャーパ酋長の前で、サン・キングは夏の王の地位を回復する。その後サン・キングは、成長変化と多様性を専門とするサンブラ大学のマンカスケット教授の、エンドアの非固有種に関するレポートの中で間接的に触れられたのだった。
人物と特徴
サン・キングは極めてのんびりとした性格の持ち主だった。彼は仕事を怠けて、家来たちと一緒にエンドアの浜辺で時間を過ごすことを好んでいたのである。彼は「奴」という言葉を使うことが大好きであり、異性を呼ぶときでさえもこの言葉を使っていた。また、彼は危機に対処した経験に乏しく、兄弟たちに頼ることが多かった。サン・キングはフラワー・クイーンの対極に位置する存在である。彼女は政治や自分の容姿について気を揉むことが多かったが、サン・キングはそれらをほとんど気にしていなかったのだ。また、サン・キングは子供の世話をした経験もなかったため、オードラ事件の際にイーウォックの子供たちを躊躇なく危険な戦闘エリアへと送り込んだのだった。
力と能力
サン・キングはフォースを吹き込まれた強力な古代の道具、シーズン・セプターを使うことができた。彼はこのセプターを使って月の気候を変えることができたが、逆にセプターがなければ比較的無力な存在でしかなかった。