セルカス
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セルカスは、海洋に覆われた惑星マナンに原住する知的水棲種族である。マナンは天然のコルトーが産出される唯一の惑星であるため、セルカスはジェダイ内乱の時代に絶大な外交的影響力を保持していた。このとき、彼らは強固な中立性を維持していたが、先見性のある一部のセルカスは密かにその中立を破り、片方への肩入れを行うこともあった。だが、後にコルトー市場が消滅すると、セルカスは銀河系から見放されてしまう。その後、銀河帝国が樹立する以前に彼らが再び銀河系に影響を及ぼしたこともあったが、最終的には帝国によって征服されたのだった。
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生態と外見
水棲種族であるセルカスは泳ぎが得意である。彼らは人型をしたエイに似ており、青色または緑色の模様をした、水中でのカモフラージュに適した皮膚をしている。また、彼らの口の両側には頭部から耳たぶのようなローブが垂れている。人間が会話中に口髭を触るのと同じように、彼らには会話中にこれらのローブを軽く叩く習慣があった。
すべてのセルカスは伸縮自在の毒を持つ鈎爪を生やしている。しかしウーキーと同様に、これらの爪を戦闘や攻撃の際に武器として使用することは名誉に反するとされている。彼らはそのような行為を動物の本能であるとし、知的種族には相応しくないと考えているのだ。だが、ラカート・ステーションのセルカスたちがプロジェニターによって錯乱させられたとき、彼らは原始的な反応を示し、その鉤爪で共和国の技術者たちに襲い掛かったのだった。
プロジェニターは巨大なメスのフィラクサン・シャークであり、セルカスたちにとって神のような姿をしていたため、彼らから自分たちの祖先であると信じられていた。その起源が事実であれば、より小さな非知覚生物であるフィラクサン・シャークもセルカスと関係があることになる。プロジェニターは激しい超音波を出す能力を持っており、フィラクサン・シャークとセルカスの両方を錯乱させることができた。彼女はこの能力を使ってセルカスの科学者たちをラカート・リフトの共和国部隊と戦わせたのである。これは共和国がシスに対して優位に立つために使用していたコートーの採掘機を使えなくするための企てだったのだ。
社会と文化
銀河共和国が誕生したとき、セルカスは厳格な中立主義を掲げ、この巨大銀河政府への参加を見送った。そして何千年もの歳月が経過した後も、彼らの惑星はコルトーを独占的に産出できることによって得られた優位な立場から、その中立性を損なうことなく維持できたのだった。マナンでのみ生産されるコルトーは、特殊な治癒能力を持つ液体である。この液体を患部に塗ると治癒力が向上し、患者を特殊なタンクに漬けることでさらに効率を上げることができる。近隣で戦いが発生しても、セルカスたちはコルトーの供給を打ち切ると脅すことで、両者にその中立主義を尊重させることができたのである。
この状況はジェダイ内乱の最中でも維持されていた。この戦争全体を通じて、セルカスは共和国とシス、双方の需要を満たしていたのである。この中立ゾーンは、アートー・シティ民間当局によって施行された厳格な保安法によって定められていた。どちらかがわずかにでもこの法を破れば、攻撃者側にコルトーの供給停止や巨額の罰金を含む厳しい制裁が与えられていたのだ。また、平和を乱した者はしばしば処刑または投獄されていた。一例として、シスが共和国兵士に市街戦を煽ることが多かったが、そのときセルカスは共和国に罰金を科していたのである。
また、セルカスは独特な震動ブレードを作っており、彼らが銀河社会から姿を消す以前に、ドレッドン・ザ・ハットもそれらの1つを所有していた。
セルカスの独自の言語はセルカーサ語である。これは水泡の音のような発音の難しい言語だが、レヴァンやドレッドンなどが習得していたように非セルカスでも学習可能である。