パワー・ドロイド
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歩行型バッテリーと呼ばれるパワー・ドロイドは、銀河系で最も洗練されていない、かつ最もよく見かけるドロイドである。この箱型ロボットは本質的に歩くバッテリーでしかなく、アコーディオンのような2本の細い足を使って動き回っていた。パワー・ドロイドの役割は他のドロイド、機械、車両、宇宙船にエネルギーを供給することであり、デス・スターや反乱同盟軍のハンガー・ベイのような軍事施設から、タトゥイーンの水分農場のような民間の居住地まで、いたるところで使用されていた。
解説
1.1メートルほどのパワー・ドロイドは1標準日に大型車両のパワー・セルを数台分、充電する能力を有していた。ただし、その後再使用するには、内部セルを充電するためにエネルギー貯蔵庫に連結しておく必要があった。また、滅多に気づかれることはないが、多くのパワー・ドロイドは本体正面に小さな操作アームを隠し持っていた。このアームは極端に繊細な電子作業を行うときにのみ伸張されるが、パワー・ドロイドがこのような作業を行うのは、他により適したドロイドがいない場合に限られた。
パワー・ドロイドはその目的から強い耐久性が要求され、放射線障害などの災害にも耐えられるよう設計されていた。万が一オーバーヒートを起こしたり、極端な高温に晒された場合でも、外装ケースに付けられた小型緊急バルブが締まり、両足からも冷却剤が噴霧される仕組みになっていた。
利用可能なパワー・ドロイドには多くの異なる機種が存在し、ほぼすべてが基本的には同じ構造をしていたが、ヴェリル・ライン・システムズ社のEG-6モデルだけは例外である。大半のパワー・ドロイドが移動可能な融合発電機であるのに対して、後発のEG-6はより進化した機種であり、診断ソフトウェア、センサー、赤外線受容装置、水中音波探知機、X線スキャナ、分光計装置などが装備されていた。
他の人気機種にはインダストリアル・オートマトン社のGNKパワー・ドロイドがある。この機種はEG-6の模造品であり、ゴンク・ドロイドの通称で呼ばれることが多かった。