EG-6パワー・ドロイド
(EG-6から転送)
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ヴェリル・ライン・システムズ社製のEG-6シリーズは、銀河系のほぼすべての場所で見ることのできる歩行型パワー・ドロイドである。後継機種であるS9ヘヴィ・パワー・ドロイドはEG-6のより大型な強化バージョンであり、これはインダストリアル・オートマトン社がEG-6の模造品として生産したGNKパワー・ドロイドへの対抗策だった。
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特徴
EG-6をはじめとするパワー・ドロイドは、実質的には歩くバッテリーである。EG-6は銀河系全体を通して非常に一般的な機種であり、設計や形状も極度に標準化されているため認識番号程度しか個体差はなかった。多くは送電線が施設されていない僻地や、発電所がまだ建設中の新しい植民地などで排他的な使われ方をしていたが、小さな邸宅、艦船、工場などの補助電源になっていることもあった。
また、ほとんどのEG-6は非常に小さな論理回路しか持っていないため、単純な言葉による指示を受け、短い足で箱型の胴体をかわいらしく動かすだけである。しかし、中には腕利きの主人によって改良されたものや、特別の用途として注文された個体もある。
また、EG-6パワー・ドロイドは準知的ドロイドの中でも最も動作の遅い部類に入る。さらには、本来の思考プログラムがほとんど、あるいは全く必要とされないため、何も考えずに着陸床から飛び降りてしまう個体さえ存在した。
歴史
ジャワのサンドクローラーの中でR2-D2やC-3POと知り合ったEG-6は、特別な個体である。このEG-6は製造されてから数百年が経過しており、いつの時代かの所有者が行った改良によって高度な知覚モジュールを取り付けられていたため、診断システム分析機として二役をこなすことができたのだ。これは農業装備としては特に重宝されるものであり、タトゥイーンの水分農場でも長く使われていた。
しかし、EG-6が働いていた農場の主人はサンド・ピープルの襲撃に遭って殺害されてしまった。ジャワたちは回収したEG-6とサンド・ピープルが残した他の備品を修理し、R5-D4、R2-D2、C-3POと一緒に運んでいたのである。
高度な知性を持ったEG-6は下等なドロイドたちにもやさしく接し、技術的な問題の解決法について様々なアドバイスを与えていた。このEG-6は識別プレートを外されており、外された時期も記憶されていなかったため、自分を呼ぶときの名前さえも分かっていなかった。しかし、彼にとってはそんなことはどうでもよく、自分が他のドロイドたちより高いレベルにいることが分かればそれで満足だったのだ。