ベガーズ渓谷
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ベガーズ渓谷は、砂漠の惑星タトゥイーンにある巨大な渓谷である。この渓谷は太古の昔、まだ惑星が水と植物に覆われていたときに、3つの河川の合流点として形成されたものだった。ここには恐ろしいキャニオン・クレイト・ドラゴンや、やや危険度の低いワンプ・ラットが生息している。
歴史
ヤヴィンの戦いの32年前、ベガーズ渓谷はブーンタ・イヴ・クラシック・ポッドレースのコースの一部として使用されていた。アナキン・スカイウォーカーはセブルバの妨害によってアクセス・ランプに乗り上げてしまい、ポッドレーサーを数百メートル上空に舞い上げてしまった。だが、スカイウォーカーはコースに復帰し、セブルバのレーサーの前に飛び込むことができた。ポッドレースの歴史上、このような荒業を見せた人物は彼が最初である。
また、ベガーズ渓谷はアンカーヘッドの町やその周辺で暮らす暇を持て余した若者たちが、互いにパイロットとしての技量を自慢しあう場所でもあった。若きパイロットたちはインコム社製T-16スカイホッパーに乗って危険な岩壁の間でレースを行っていたのである。さらに彼らは射撃能力を競い合い、無謀なスピードで飛びながら、ワンプ・ラットを撃つことで小銭を稼いでいたのだった。
また、ベガーズ渓谷にはストーン・ニードルと呼ばれる地上18.2メートルの不自然な岩層があることでも有名だった。ストーン・ニードルはレース・コースに取り入れられることもあり、パイロットたちはここを通過、または「滑る」ことでタイムを少なくとも5秒短縮することができた。しかし、この行為は極めて危険であり、多くのパイロットがレースよりも命が重要だとして回避していた。事実、ここを滑走したパイロットは2人しか知られていない。1人はビッグズ・ダークライターであり、彼は何度もストーン・ニードルを破壊しかけている。そしてもう1人のルーク・スカイウォーカーは、ニードルを通過する際にスタビライザーを失い、友人の1人であるディークを仰天させたのだった。その後、ダークライターとスカイウォーカーはそのパイロット能力を銀河帝国と戦う反乱同盟軍のために役立てることになる。
スカイウォーカーが同盟軍の一員だったとき、犯罪シンジケートのブラック・サンは彼の首に賞金を掛けていた。一方で、ジャバ・ザ・ハットも賞金稼ぎたちを雇い、彼を捕えるためベン・ケノービの小屋にスウープ・バイクを送り込んだ。だが、ルークはバイクを1台奪い取ると、勝手知ったる渓谷へと向かう。スウープ・ギャングたちは急カーブやストーン・ニードルにうまく対処することができず、ルークは彼らの半分を打ち負かしたのだった。