イビス
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イビスは突然変異によって生まれたビスの亜種である。彼らの名前「イビス」は「ゴースト・ビス」と訳される。
解説
何百万年もの昔、クラクドアVIIにビスと呼ばれる種族の太古の前身に知性の兆候が芽生えた。ビスは進化に伴い、故郷の山やジャングルに印象的な都市を築き上げた。特に、首都ウィオガーとドーム都市ノゾーは、初期のビス文化の成功の証として、何世紀にもわたる繁栄を遂げたのだった。しかし、都市同士の関係は良好でなく、彼らは激しい対抗心を発達させたのである。
ヤヴィンの戦いのおよそ300年前、星間ドライブの特許を巡る論争が内乱へと発展すると、緊張は頂点に達した。やがて戦争は終結したが、クラクドアVIIの生態系は完全に破壊されてしまう。ノゾーは生物攻撃の標的となったため封鎖され、住人や野生生物たちは突然変異を遂げたのだった。
ノゾーの住人たちはその大半が死滅したが、生存者の多くは不規則な突然変異を発達させ、即座にビスの亜種、イビスが誕生することになった。やがて、イビスたちはこの破滅の最中に建造された密閉都市を離れ、クラクドアIVに恒久的な植民地の設立を試みた。後にこの惑星にはニュー・ノゾーと呼ばれる都市が築かれることになる。
イビスは卓越した生物工学の才能によって、突然変異による悪影響を安定化させることができたが、人々は狭い視野、強靭な手足、延性のある口唇構造、敏感な皮膚、頑丈な骨格などの、新しい特徴への適応を強いられた。また、イビスはビスからも寛容に扱われていたが、ビス文化の主流に広く受け入れられることはなかった。イビスの中には彼らの発生をもたらした爆撃についてビスの責任を追及し、戦犯の逮捕を主張する声もあったが、ビスたちはこうした責任を明確に拒否している。逆にビスたちは、発作的な暴力性と攻撃性を引き起こすイビスの短気な性質こそが、自分たちが彼らから十分な距離を置いている理由だと主張するのだった。
イビスは銀河社会の一員として受け入れられるよう努力を続けており、同時にニュー・ノゾーを著名な交易港にしようと努めている。やがて世代を重ねるにつれ、イビスは他の惑星へも進出していき、ナー・シャダーやコルサントで少数民族ながら名立たる集団を形成するようになった。彼らはユージャン・ヴォング大戦後、こうした惑星での再建活動に尽力したのである。
イビスは自分たちの歴史をある種の成功とみなしており、ビスを含む銀河系全体が認めてくれるまで、絶え間ない努力を続けているのだ。