コルサント
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コルサント、かつての名称ノットロンは、インペリアル・センター、またはクイーン・オブ・コアとも呼ばれる、銀河中心部の惑星である。コルサントが銀河系の歴史の大部分において政治的に最も重要な惑星であることは広く認識されている事実だった。様々な時代において、この惑星は銀河共和国、銀河帝国、新共和国、ユージャン・ヴォング帝国、銀河同盟、そして一時的にはフェル帝国、ダース・クレイトの銀河帝国、銀河連邦三頭政治などの首都だったのだ。コルサントを支配していたこれらの政府は、その過程で銀河系の大半を支配していたのである。
何世紀以上にもわたって、コルサントは超巨大都市へと発展していった。実際に惑星規模にまで成長したコルサントのメトロポリスはギャラクティック・シティと呼ばれ、銀河共和国の下ではリパブリック・シティやシティ・オブ・スパイアなどの別名もあった。また、銀河帝国の下ではインペリアル・シティ、新共和国の下ではニュー・リパブリック・シティとも呼ばれていたが、実際には、これらの名称はコルサントの事実上の首都であり、政治的中心地となっていた元老院地区を指すことが多かった。一方で、ユージャン・ヴォングたちはこの惑星と都市の両方をユージャンターと呼んでいた。
歴史
銀河系のほぼ中心に位置するコルサントは、銀河共和国、銀河帝国、そして新共和国を通じて、1,000世代以上にわたって銀河政治の中枢として栄えていた。標準的な星図は既知銀河系の中心、座標(0,0,0)にコルサントを記しており、有史以来この惑星は銀河系に生きるすべての人々の憧れの対象となっていたのだ。しかし、コルサントがその所在地以外のどのような理由から政治的中心地として選ばれたのかは分かっていない。一説によると有史以前にこの惑星で行われた大規模な戦争によって、コルサントを制する者は銀河系を制すると言われるようになったのだという。
共和国の勃興以来、この惑星は赤道付近から何層もの多面体構造の都市が建設されはじめ、後にユージャン・ヴォングによる大規模な破壊を受けるまで、両極とメナライ山脈を除くほとんどの土地が完全に文明に覆われていた。地表のいたるところで、無数の超高層ビルが大気圏を突き抜けてそびえ立ち、地上に暗い影を落としていたのである。一方で、空にも果てしなく流れるリパルサーリフトの往来がいくつもの十字を描いており、昼も夜も決して眠ることのない、光り輝くメガロポリスを演出していた。さらにコルサントの軌道にはスカイフックと呼ばれる個人所有の巨大な人工衛星がいくつも浮かんでおり、所有者の富豪や有力な政治家たちはここで唯一無二の贅沢を満喫していたのだった。
銀河系の1兆を超す生命に影響を与える重要な決定は、常にこのコルサントで行われていた。共和国の広範囲にわたる惑星から選出された元老院議員たちが元老院の巨大なドーム型議事堂に集まり、差し迫った問題を議論し、多くの議案を処理していたのである。共和国末期に最高議長を務めたフィニーズ・ヴァローラムやパルパティーンも、超高層ビルの上で無数の輝かしい巨大建造物を見下ろしながら、共和国の将来を注意深く検討していた。しかし、コルサントは銀河系の大規模な経済に影響を与える決定機関であると同時に、贈収賄による汚職と腐敗の巣窟でもあった。事実、通商連合やコマース・ギルドなどの大企業は、安定した収益を維持するために莫大なクレジットをばら撒いており、元老院内部に想像を絶する影響力を誇っていた。共和国は内部から確実に蝕まれていたのである。
こうした腐敗の対極に位置するのがジェダイ・オーダーだった。コルサントには彼らの生活の場であり、訓練施設でもあったジェダイ聖堂があり、その5本のタワーの一角には威厳に満ちたジェダイ評議会が置かれていた。彼らはこの地でフォースの本質を探求すると共に、元老院議長の要請で銀河の様々な難問を調停していたのである。
一方で、この巨大都市惑星の光り輝く表世界の地下には、全く異なる世界が広がっている。決して太陽の光が差し込むことのない、苔とカビに覆われた見捨てられた地下世界には多くのみすぼらしい酒場やカジノが軒を構えており、堕落した無数のエイリアン種族がたむろしていた。また、こうした下層レベルでは警察当局の監視も行き届かないため、スパイスや武器などの非合法な取引きも数多く行われていた。
さらに50レベルほど下がると、そこには何万年も日の光を浴びていない、さらに異次元の世界が広がっている。このレベルには遥か上空からの廃棄物や太古の昔に難破した宇宙船の残骸などが無数に堆積しており、建造物の基礎も至るところで腐食しているため、複雑な迷宮と化している。また、獰猛な肉食獣や名前さえも分からない不気味な亜人間たち、さらには凶暴なギャング団などが不運にも迷い込んだ獲物を求めて徘徊していた。なかには数十メートルを超す怪物を見かけたという報告もあり、余りにも危険であるため一般のスピーダー類は進入を禁止されているほどである。
コルサントを覆う文明は、長年にわたってこの惑星の生態系を本来の姿から大きく変化させている。コルサントの公転軌道は太陽からかなり離れており、赤道付近を除くと人間が快適に生活する温度を保つことができない。そこで共和国政府は軌道上に巨大なミラーを設置し、収束させた太陽光を地表に反射させることによって、直接地上を暖めていた。都市で消費される水もこれらのミラーで両極の氷を溶解させることによって作り出され、地上を走る網の目状のパイプラインによって惑星中に供給されていた。また、汚物や廃品は集積所に集められた後、太陽へ向けて宇宙に放出されていた。コルサントの地表でよく見かけられた生物は、人工の渓谷に巣を作って繁殖するホーク=バットと、その目を避けて下層を這いまわるグラナイト・スラッグである。
共和国が崩壊し、銀河帝国の時代になると、パルパティーン皇帝はこの惑星をインペリアル・センターと改名した。首都はインペリアル・シティと呼ばれるようになり、その中央にそびえ立つピラミッド型のインペリアル・パレスは銀河系で最も巨大な建造物として知られるようになる。しかし皇帝の死後、この惑星を奪回した新共和国は惑星名をコルサントに戻している。
その後、この惑星は二度にわたって大きな被害を被っている。一度目はスローン大提督の反抗が失敗した後、残存帝国軍の大将軍たちが起死回生の大反撃を展開したときのことである。やがて新共和国はこの戦いに勝利して惑星を奪回するが、インペリアル・シティは破壊的なダメージを受け、復興には多大な努力が費やされたのだった。二度目はユージャン・ヴォングによる侵略が開始されてからのことである。この銀河系外からの侵略者はコルサントを征服し、巨大メトロポリスを腐敗した有機体で完全に覆い隠してしまった。かつてのコルサントはこの転移によって完全に姿を変え、ユージャンターと名付けられたのである。
登場エピソード
- エピソード1/見えざる脅威
- エピソード2/クローンの攻撃
- エピソード3/シスの復讐
- エピソード6/ジェダイの帰還
- クローン大戦(TVシリーズ)
- クローン・ウォーズ(映画)
- クローン・ウォーズ(TVシリーズ)