KT-10
| ||||||||||||||||||
|
KT-10は、女性としての個性をプログラムされたピンク色のアストロメク・ドロイドである。彼女は惑星バイトゥでグレート・ヒープと呼ばれる巨大ドロイドに捕えられ、同じようにグレート・ヒープのドロイド・ハーレムに捕えられていた仲間のアストロメク、R2-D2と互いに恋心を抱くようになった。だが、やがてKT-10はヒープに取り込まれてエネルギーを吸収され、作動を停止してしまった。R2-D2とヒープの他の囚人アストロメクたちは彼女を投棄されていたジャンクヤードから救出し、再起動するためにパワーを分け与えたのだった。
目次 |
経歴
捕虜
女性プログラムのアストロメク・ドロイド、KT-10は、ヤヴィンの戦いの15年前、アウター・リムの惑星バイトゥにいた。このとき彼女は、この農耕惑星から資源を吸収するため銀河帝国によって送り込まれた巨大ドロイド、グレート・ヒープに捕えられてしまう。KT-10はヒープの基部にあるドロイド・ハーレムに送られたが、そこはヒープが定期的にエネルギーを吸収するためのアストロメク・ドロイドを保管しておく場所だった。他のドロイドたちと同様に、彼女はそこで最終的に自分を待っている運命について何も知らされず、オイル風呂やクッションでもてなされていたのである。KT-10はそこにいた他の多くのドロイドたちから注目を浴びていた。彼らはKT-10を見ていると頭がおかしくなり、しばしばアクシデントを引き起こしていたのだ。
恋愛
その後、アストロメク・ドロイドのR2-D2がグレート・ヒープによって捕えられ、同じようにドロイド・ハーレムに入れられた。すると、これまで他のドロイドの関心を無視していたKT-10が、R2-D2の入ったオイル風呂の縁ではしゃぎ回った。KT-10に惹かれたR2-D2は彼女に近づき、コンピューター・インタフェース・アームを接続する。2体はハーレムの他のドロイドたちから嫉妬の目を向けられたが、一緒にオイル風呂に入り、互いにオイルを掛け合って楽しんだのだった。
そして翌日になると、2体はとても親密な関係になっており、オイル・プールで互いにじゃれ合い、頭部を摺り寄せるほどにまでなっていた。しかし、この幸せも長くは続かなかった。グレート・ヒープがより多くのエネルギーを必要とし、R2ユニットを求めたのである。一方、R2-D2の相棒、プロトコル・ドロイドのC-3POが、R2-D2を救出するためにハーレムへ侵入していた。そしてR2-D2が彼と話すためにオイル風呂を出たとき、KT-10は捕まってしまう。彼女はヒープのところへ連行され、エネルギーを吸収されてしまった。2体のドロイドは彼女の悲鳴を聞くことしかできず、抜け殻となったKT-10はジャンクヤードに捨てられたのである。
救出
脱出の試みの中で、R2-D2はKT-10が捨てられたジャンクヤードにたどり着き、彼女の残骸を発見した。彼は自分のエネルギーを使って彼女を再起動しようとするが、それだけでは足りず、彼もまたすぐにグレート・ヒープによって捕えられたのだった。
最終的にグレート・ヒープが倒され、ドロイドたちが解放されると、R2-D2は他のドロイドたちと共に空っぽになったKT-10のボディ・シェルの周りに集まった。R2-D2は再びエネルギー供給管を彼女へ接続するが、このときは他のドロイドたちも彼と接続していたため、全員のエネルギーを利用することができた。これによって十分なエネルギーが得られ、R2ーD2はKT-10を再起動させることに成功したのである。KT-10とR2-D2はついに再会を果たしたが、両者の関係も長くは続かなかった。R2-D2はさらなる冒険を求めており、2体のドロイドはそれぞれの道へと分かれたのだった。
特徴
KT-10は回路とピンク色で装飾された卵型のアストロメク・ドロイドである。彼女のセンサーは青く、下部から生えた2本の脚は人間女性の足を思わせるデザインになっていた。KT-10は他のアストロメクたちから魅力的に見られていたが、R2-D2との一時的な恋愛ではやや内気な面を見せていた。しかし、彼女はR2-D2との関係を素早く発展させ、彼もKT-10を救うために自らを犠牲にしようとしたほどだった。