ロック・ウィザード
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ロック・ウィザードは、森林衛星エンドアに住む強力な魔法使いである。彼は広大な平地の上にそびえ立つ巨大な要塞で暮らしていた。また、ロック・ウィザードの要塞の下にはさすらいのジンダと呼ばれるジンダの部族が住み着いており、この魔法使いは彼らに乗用獣を使って土地を耕すことを許可していた。その見返りとして、部族はロック・ウィザードに食料を提供し、ジンダの思いやりを示していたのである。そして、ロック・ウィザードはジンダたちを高く評価し、彼らを外部の脅威から守っていた。同時にジンダたちもロック・ウィザードの土地を我が家と呼ぶことに満足しており、彼との間に築かれた友情を大事にしていたのだった。だがあるとき、ジンダの提供する食事を食べた際に、ロック・ウィザードの口から歯が1本欠け落ちるという事件が発生し、激しい苦痛に襲われた彼は、即座にジンダによる毒殺未遂を疑ったのである。彼は想像を絶する力を駆使してジンダたちを追い払い、巨大な岩を用いて彼らを追跡したのだった。
ジンダたちは逃げ続けることを余儀なくされた。一か所に長く留まりすぎると、地面から岩が突きだし、ジンダたちがその場から移動するまで彼らを攻撃したのだ。こうした状況のなか、岩はジンダたちを追い続け、やがてそれはブライト・ツリー・ビレッジのイーウォックたちの部族のところにまで到達した。そこで、イーウォックの呪い師ログレイとその弟子のティーボは、以前にジンダから受けた好意に対するお礼として、彼らにかけられた呪いを解こうと決意する。2人のイーウォックは力を合わせて森の動物たちを導き、長いロープで岩を固定して地面に食い止めようとした。だが、ロック・ウィザードも自分の力が妨害されていることを察知し、ジンダに手を貸す者たちを懲らしめるため、村にやって来たのである。魔法使いは村への攻撃を開始するが、イーウォックのプリンセス、ニーサ・ア・ジャリ・キンターカの首の周りに、見覚えのある石が結び付けられていることに気付いた。ロック・ウィザードの折れた歯が行商人によって回収され、それが幸運のお守りとして彼女に販売されていたのだ。魔法使いは歯を前してほしいと要求し、それを再び口の中にはめ込むことができた。そして歯が彼の苦痛を癒すと、ロック・ウィザードは直ちにジンダたちを許し、再び要塞の下で暮らしてほしいと要望したのである。
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人物と特徴
ロック・ウィザードは初期の仮定に基づいて思い切った行動をとる衝動的な人物だった。歯を失い、激しい痛みを感じたとき、彼は即座にジンダたちが犯人であると推測した。そして、彼はジンダたちを自分の土地から追放すると、巨大な岩で絶え間なく彼らを追跡したのである。だが、この過程が間違っていることが判明し、復讐への渇望が事実無根であることが示されても、彼は勘違いを笑い飛ばしただけであり、自分の行動に関する罪の意識を一切感じていなかった。
全身が鉱物でできたロック・ウィザードは、小柄なイーウォックたちのおよそ4倍の身長を持ち、彼らを軽く見下ろすことができた。彼はその巨体を利用して大地を掘り起こしたり、イーウォックの小屋を破壊するなどの野蛮な振る舞いを見せることで、彼らを脅したのだった。またロック・ウィザードは、特に大きな怒りに満ちた攻撃を行うときなど、その力を使用する際には、目を激しく震える赤色に輝かせた。彼はこれによって恐ろしさを増長させ、イーウォックを慌てふためかせていたのである。だが、失われた歯を再び取り付け、痛みが消えた後は、ロック・ウィザードの目も元通りの青色に戻ったのだった。
力と能力
ロック・ウィザードは、呪い師のログレイをはるかに凌駕する強力な魔法使いであり、イーウォックやジンダの部族を簡単に威圧することができた。彼の持つ力の1つはテレキネシスであり、複数の岩を浮遊させてジンダたちを追跡させることもできた。ブライト・ツリー・ビレッジへの攻撃の際にも、この魔法使いはログレイや他のイーウォックたちにテレキネシスで岩を投げ付け、彼らを気絶させている。
また、ロック・ウィザードは大地を引き裂く力も持っており、地面に深い亀裂を作ることができた。村の小屋を攻撃したときにも、彼は大量の土砂を持ち上げ、イーウォックたちの家が埋もれてしまうほどの土の山を作り上げている。家の中にいたイーウォックたちは小屋が潰される前に辛うじて逃げ出すことができたのだった。