スキャンディット
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スキャンディットは、小柄な二足歩行の知的種族である。彼らは毛に覆われた体から細長い手足と太い尻尾を生やしており、小さくずんぐりした上半身をしていた。彼らは目の周りにマスクのような黒い毛を生やしているが、体の他の部分の毛は青灰色である。森林衛星エンドアにはスキャンディットの大規模な部族が暮らしており、彼らはそこで投石器、鞭、バトンを使って、イーウォックや他の種族の予期せぬ訪問に対応していた。また、スキャンディットは騒々しいさえずり声のような言語で会話を行っていた。
ヤヴィンの戦いの3年後、スキャンディットの一団がブライト・ツリー・ビレッジのイーウォックたちを待ち伏せし、彼らを商品を積んでいたワゴンから引き離して拘束した。また同じ日に、さすらいのジンダと呼ばれる旅芸人の一団がスキャンディットの棲家を訪れ、このマスクをした略奪者たちのために演芸を披露しようとした。だが、数人のジンダがイーウォックの囚人たちを解放すると、それに気づいたスキャンディットたちは彼らを襲い、ショーも中断させられてしまう。だが、ジンダとイーウォックたちはなんとか森へ逃走することができたのだった。
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生態と外見
スキャンディットは、しゃがんだ姿勢、小柄でずんぐりとした体、細長い四肢を持つ二足歩行の知的種族である。2本の足は間隔を広げて生えており、がに股になっていた。彼らは両手にそれぞれ3本の指が生えていたが、爪はない。また、スキャンディットは先端が細く尖った、長いふさふさの尻尾を生やしていた。また、彼らの体は目の周りを除く全身が青灰色の毛で覆われており、体毛は体のほぼすべての部分で短いが、頬と頭頂部では長くなっていた。スキャンディットの身長はおよそ0.4から0.5メートルである。
スキャンディットは表現力豊かな眉毛の下に2つの目を持っていた。両目の周りには、後頭部にまで繋がった黒いマスクのような毛が生えており、白い目を際立たせていた。このマスクの下には長い先細った鼻面が伸びており、その先端には黒色の丸い鼻が付いていた。さらに、この鼻面には赤い舌と数本の鋭い歯が生えており、これらの歯の一部は口を閉じた状態でも外側に露出していた。また、頭部の両側からは2つの尖った耳が伸びており、頭部に覆い被せているときもあれば、垂直に立てているときもあった。
社会と文化
スキャンディットは森林衛星エンドアで暮らしており、少なくとも1つの大きな集団がこの衛星の森林を開拓して生活していた。彼らは首の周りに茶色いケープを結んでいたが、それ以外には何も身に着けていなかった。この種族の主な武器の1つは、先端に白色の丸い塊を1つ付けた木製のバトンである。彼らはこの武器を両手で持ち、槍のように使ったり、敵に向かって投げつけたりしていた。また、スキャンディットたちは鞭や投石器を使って戦うこともあった。彼らの主な食料はナッツ類である。
この種族のメンバーは、不用心な旅行者の一団を待ち伏せするために襲撃部隊を編成していた。スキャンディットたちはまず標的の通り道に生えた木の上に隠れることで配置につく。そして、彼らが得意とする攻撃手段の1つとして、ケープを即席のグライダーとして使い、襲撃者が上方から飛び掛かるのだ。最初の攻撃で、スキャンディットは不意を突かれた標的たちを数で圧倒する。続いて、襲撃者は獲物を掴んだり、噛みついたりすることで、互いに孤立させる。そして獲物が降伏すると、彼らは隊列を組んで集落へと戻り、周囲の木の根元付近に土を掘って作った牢獄に囚人たちを収容いていた。囚人たちは蝶番が付けられた卵型の曲がった木製のドアで閉じ込められるが、木製の格子棒を通じて外を見ることができた。一方で、こうした野蛮な行動をとるにも関わらず、スキャンディットたちは臆病であり、彼らは脅かされると、すぐに身動きが取れなくなってしまうのだ。
スキャンディットは他種族に対して好戦的だったが、彼らの社会は訪問者を平和的に受け入れることもあった。一例として、ヤヴィンの戦いの3年後、彼らはさすらいのジンダと呼ばれる流浪のエンターティナー集団に演芸を披露する許可を与えている。また、スキャンディットたちは騒がしい生物であり、甲高いハイペースのさえずり声、唸り声、金切り声で構成された独自の言語を使っていた。
歴史
その略奪行為と好戦的な性格から、エンドアのスキャンディットたちは森林衛星で暮らすイーウォックたちから悪評を得ていた。彼らのある一団は森林を開拓して集落を築いており、そこで巨木の下に半地下の収容所を構えていたのである。
ヤヴィンの戦いの3年後、スキャンディットの略奪部隊のメンバーたちは、森林の中でボードックに引かれたイーウォックの荷車を発見した。彼らは荷車の通り道にある木の上で配置につき、獲物が攻撃範囲に入ってくるのを待っていた。そしてそのときが来ると、彼らはケープを使って木から飛び降り、荷車とイーウォックたちの前に姿を現したのである。スキャンディットたちは獲物を圧倒してボードックを追い払い、イーウォックたちを捕えることができた。そして彼らは獲物を連れて森の中を進み、木の中の隠れ家へと戻ったのである。囚われたイーウォックたち、ラターラ、パプルー、ティーボ、ニーサ・ア・ジャリ・キンターカ、ウィケット・ウィストリ・ウォリック、ウィーチー、ウィドルは、木の根元に掘られたスキャンディットの牢屋に投獄されたのだった。
その直後、スキャンディットたちの集落に遊牧民族ジンダの一団が現れた。彼らのリーダー、ボンドーは、さすらいのジンダであると自己紹介し、スキャンディットに演芸を見せることと引き換えに、一晩の食料と寝床を求めたのである。スキャンディットたちはそれに同意したのだった。そして演芸が行われている間、集まったスキャンディットたちはイーウォックの囚人たちを監視している2人の衛兵を除いて、全員がジンダのパフォーマンスに夢中になっていた。だが、森の略奪者たちは知らなかったが、このジンダたちたちはかつてイーウォックの少女ラターラと会ったことがあり、彼女を部族の一員と見なしていたのである。そこで彼らを救出しようと考えたジンダの女性ダンサーと魔術師トレブラは、ショーが続く中で衛兵たちを誘惑し、彼らを眠らせることに成功した。そして、ジンダは一度に数人が着ることのできる長いコスチュームを使い、スキャンディットの聴衆の中から密かにイーウォックたちを連れ出したのである。さらに、この奇怪な姿がステージに上がり、観客たちに恐ろしい光景を見せたのだった。このときウィケットは、自分たちを捕まえたスキャンディットの中を進む恐怖を楽しんだが、滑稽な動作でコスチュームを破ってしまい、イーウォックたちが隠れていることが暴露されてしまう。スキャンディットたちは怒り狂い、逃亡者たちを追うが、ジンダとイーウォックは素早く荷物を積み、森へと逃れることができたのだった。