タルズ
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タルズは、全身を白い毛に追われた大柄な二足歩行種族である。彼らは4つの目を持っており、昼と夜でそれぞれ2つの目を使い分けている。彼らの故郷は資源の豊富な氷の惑星アルゾックIIIだが、他にもオート・プルトニアに植民地を築いていたことが知られている。だが、一般に故郷を離れた場所でタルズを見かけることは稀である。
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生態と外見
タルズはアルゾックIII出身の、巨大な怪力の種族である。彼らは頭から足までを厚く白い毛に覆われており、とてつもなく大きな手には鋭利な鉤爪が付いているが、際立った特徴といえば4つの目(2つは大きく、残りの2つは小さい)を持っていることくらいである。
外見は狂暴そうで体も大きいが、タルズは物静かで優しい原始的な種族であり、勤勉で疲れを知らない非暴力的な人々である。
アルゾックIIIは極寒の氷の惑星だが、タルズはその厳しい気候によく適応している。彼らは体の大きさと毛皮によって寒さから身を守り、さらに風を防ぐために原始的なシェルターも作っている。
彼らの目は自然環境に潜む危険から身を守るために発達している。日中は強烈な太陽光が氷原で反射し視覚器官にダメージを及ぼすため、大きな目を閉じており、他の生物が活動できない間に、残りの2つの目によって行動する。また、夜になると衛星を持たないこの惑星は漆黒の闇に包まれるが、彼らは大きな2つの目を開くことによって優れた視力を確保できるのだ。
タルズが知的種族に発達したのはごく最近のことである。彼らは限られた道具しか使うことができないが、家族と近縁関係に基づくその社会は極めて良く発展しており、種族に大きな利益をもたらす資源の再分配を軸とした洗練された社会構造を採用している。
歴史
タルズが初めて他の種族の目に触れたのは旧共和国の時代のことであり、すなわちその頃までに少なくとも何人かのタルズが故郷を離れていたことになる。また、正確な事情は分かっていないが、クローン大戦の時代にハイパードライブ・テクノロジーを持っていなかったはずの彼らが、オート・プルトニアに植民地を築いていたことも特筆に価する。
同時期にジェダイ・オーダーに在籍していたファル・ムダーマは銀河系で最も有名なタルズの1人だった。オビ=ワン・ケノービは彼を通じてタルズに関する知識を有していたため、オート・プルトニアでタルズの入植者たちと遭遇した際に彼らの正体にいち早く気づくことができたのである。
やがて銀河帝国はタルズを発見すると速やかに人類学研究基地を設置し、原始的だった彼らを銀河社会へ招き入れるため、ゆっくりと調査し始めた。帝国は鉱物資源の豊富なアルゾックIIIに採鉱施設を設立し、タルズたちはそこで天性の能力を発揮しながら帝国の栄光のために奴隷として働かされたのである。帝国当局はタルズたちを奴隷として酷使し続けるために、彼らの発見を公式には伏せており、記録から抹消していた。その結果、アルゾック星系の外でタルズを見ることはほとんどなくなったのである。星系外で発見されたタルズは逃亡奴隷とされ、生死を問わず捕らえた者には5,000クレジットの懸賞金が与えられたのだった。