亜光速ドライブ
sublight drive |
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解説
亜光速ドライブは宇宙空間で宇宙船を推進させるエンジンである。ハイパードライブとは異なり、亜光速ドライブは宇宙船を光速以上の速さで動かすことができない。亜光速ドライブの一般的な機種はイオン・エンジンであり、これらは船の進行方向と逆向きに超高速のイオン粒子を放出することによって推力を得ている。帝国軍のTIEファイターも軽快な速度を得るために2基のイオン・エンジンを使用していた。
最も人気の高い亜光速ドライブはホアシュ=ケッセル・イオン・ドライブの基本モデルである。このエンジンは内部で起こる核融合の反作用によって荷電粒子を生成し、これを機体後方から放出させることによって推進力を得ているが、他の機種には重金属や液体性反応物質などを使用してエネルギー変換を行うエンジンも存在する。一般に大型船は機動性を確保するために横方向への推進装置として小型のイオン・エンジンを追加していたが、小型船では推力を向け直すための特別なベクトラルを使用したり、エーテル方向舵などを搭載していた。
イオン・エンジンの排気にはわずかながらも放射性物質が含まれているため、大規模なイオン・エンジン工場で働く技術者たちはよく保護ギアを身に付けていた。一方で、この放射能は副産物としての一般的な着陸プロトコルを生み出した。つまり、大気中では宇宙船は推進力のほとんどをリパルサーリフトに頼っているが、軌道上にまで達した後はその効果が失われるため、より強力な亜光速ドライブに切り替えるのだ。そして星系から離れる際には超光速に移行するためハイパードライブを使用することになる。