スライ・ムーア
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スライ・ムーアは、片時もパルパティーン最高議長の側を離れることのない青白い肌をした印象的な助手である。
経歴
口数は少ないが刺すような厳しい視線をしたスライ・ムーアは、ヴァローラム議長の時代に補佐官を務めていたセイ・タリアと同様の地位に就いていた。その無口な振る舞いから、彼女の議事は同僚たちにも知られていなかったが、内面に強い野心的衝動を抱いているとも囁かれていた。なかには彼女がセイ・タリアを失脚させ、最高議長を補佐する現在の公的地位を奪ったと噂する者もいたが、その証拠は何一つとして明るみに出ていない。
ムーアの不可解な表情はアンバラン特有のものである。彼女はゴースト星雲の奥深くに位置する影に覆われた惑星アンバラ出身の亜人間種族なのだ。アンバランには相手の精神に影響を与え、おそらくは制御することもできるのだという奇妙な噂が立てられていた。
彼女の刺すような目つきは紫外線の中でしか物を見ることができない。実際、ムーアの纏っている影衣には複雑な模様が刻まれているが、それは彼女自身か、または同様の視力を持つ者にしか見えないのだ。
パルパティーン議長には他にも何人かの側近がいたが、なかでも彼女は議長に最も近い存在であり、彼の最も深い内情に精通していたという。