ロメオ・トレブランク
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解説
ロメオ・トレブランクは、コルサントの主要な大型娯楽施設の1つであった、豪華絢爛なギャラクシーズ・オペラ・ハウスのオーナー兼支配人だった。元ホログラム俳優でもあるトレブランクは、一連の人気と成功を残した後、早期に引退すると、財産を投じて高名な劇場をオープンしたのであった。
トレブランクは世間体を非常に気にする男だった。もはや新しい作品に出演することはなかったが、それでも常に脚光を浴びた状態を維持するよう心がけていた。そのため、彼はコルサント社会の上流階級に身をおき、常に尊敬され、注目されるよう努力していたのであった。こうした行為は名声へ向けられた彼の愛情の一部に他ならなかった。だが同時に、トレブランクは自らの汚点を隠すため、財産のほとんどを危険にさらしていたのであった。
トレブランクは単なるカードやダイスには飽き飽きした、重度のギャンブル中毒者だったのだ。彼はポッドレースのスピードと興奮に取り付かれ、この危険な競技の大ファンになると、熱狂的な勢いでトーナメントを追いかけはじめた。別人を装ったり、あるいは単純な変装を行ったりして、アウター・リムのハットの犯罪王のように、暗黒街の君主として旅をすることさえもあった。だが、何度も繰り返された隠密旅行と、そのたびに被った損失によって、トレブランクは次々と負債を重ねることになった。そして、財政上の問題が表面化し、ついに劇場を失いかけたとき、彼はパルパティーン最高議長という思いもよらぬ救世主を迎えたのだった。
芸術の後援者を自称するパルパティーンは、ギャラクシーズ・オペラ・ハウスに思慮深い融資を申し出た。これは大衆の目からトレブランクの苦難を覆い隠す絶好のチャンスだった。パルパティーンはその見返りとして、決して盗聴されない警戒厳重なプライベート鑑賞ボックスを設置するよう要求した。もちろんパルパティーンは、その作業に必要な警備専門家も提供した。この信じられないほど素晴らしい提案に感激したトレブランクは、即座に彼の申し出を受け入れたのだった。
トレブランクは、パルパティーン議長がアナキン・スカイウォーカーに賢者ダース・プレイガスの伝説を話した運命の夜、ギャラクシーズ・オペラ・ハウスのプライベート鑑賞ボックスに座っていた。トレブランクのプライベート鑑賞ボックスはパルパティーンのボックスと直に接していたが、彼はほんの数メートル離れた場所での出来事にまったく気づいていなかった。しかし、この出来事はその後何年にもわたって銀河系に多大な影響を及ぼすことになるのだった。