ジョリー・ビンド
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解説
かつては一風変わった密輸業者として名を馳せ、その後、才能溢れるジェダイとなったジョリー・ビンドは、銀河内乱のおよそ4,000年前、銀河社会から引退し、自らの意思でひっそりとした隠遁生活を送っていた。彼は悲しみを隠すため、無心に自分を覆い隠していたのだ。ビンドは手を荒々しく振りかざすことで広大な惑星とそこで起きたトラブルを片付けてしまう、喧嘩好きの老人だったが、その洞察力と英知は心の周りを覆ういくつもの層を経てなお輝いていたのである。
ジョリー・ビンドにまつわる逸話は、彼がかつてエグザ・キューンの引き起こした大戦を戦ったということ以外に何も知られていない。この戦いでは、ジェダイがジェダイに敵対し、ダークサイドの脅威が銀河を飲み込んだのだった。このとき何が起こり、なぜジョリーがジェダイ・オーダーから去ったのか、そしてなぜ文明を捨て、自ら進んでキャッシークのジャングルの奥深くに身を投じることになったのかも、一切分かっていないのだ。
ジョリーは堅く口を閉ざし続け、周囲が彼をただの老人ではないはずだとほのめかしている様を軽く嘲笑っていた。だが、彼の能力は決して衰えてはいなかった。スター・フォージ計画の全容を暴くというバスティラ・シャンの任務によって、共和国の工作員たちがキャッシークの影の中でジョリーと遭遇すると、ついに彼は快く広大な銀河系に帰還したのだった。ジョリーはマナンをはじめとする辺境の惑星を旅しながら、ダース・マラックを討伐するための冒険に加わった。そこで彼は失われた過去の一部、かつての友人である大戦の英雄、サンリーのことを打ち明けた。サンリーは処刑されるために水の惑星に捕らえられたのである。
威勢のいい若者たちとの活気溢れる冒険の連続にも関わらず、ジョリーは銀河系の果てしない不毛な抗争にうんざりしていた。ジョリー曰く、彼の求めているものは平和だけなのだ。しかし、彼の目、すなわち戦士の目、ジェダイの目は、平和とは異なる物語ばかりを告げているのだった。