アンクス
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アンクスは、惑星グラヴレックス・メド出身の大型爬虫類型種族である。
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生態と外見
重力の弱い惑星グラヴレックス・メドで進化したアンクスは、平均して4メートルほどの高さを持つ長身の種族である。彼らが肩とその長い隆起した頭部を前方にかがめて歩いてさえいなければ、さらに大きく見えるだろう。また、皮膚と首筋の下に所々生えたヒレは、感情に応じて色が変化する。そのため、他のエイリアン種族と行動するときは、頭部を隠す頭巾上の外套を着ていることが多い。ゆっくりとした前かがみの歩き方や、小さな寄り目、皺だらけの顔、すぼまった口は、あたかも老人の真似をしているかのようにも見える。また、アンクスは太い尻尾を持っており、これを用いて走るときのバランスを維持している。
アンクスの隆起した頭部は、内部に大きな空洞を含んでいる。彼らはこの空洞内で音を共鳴させることによって低周波音声を発生させ、数キロメートル離れた他のアンクスと会話を行うことができるのだ。ただし、グラヴレックス・メドを離れたアンクスにはベーシックを話す者も多い。
また、アンクスは神秘的とも言える解剖学の知識を有しており、特に神経系、筋肉系、骨格構造(未だ遭遇したことのない種族の物も含む)に関しての造詣が深い。彼らはこの知識によって生身の戦士を圧倒することができ、怒り狂ったウーキーでさえ、神経中枢への正確な一撃によって動きを止めることができるのだ。
歴史
アンクスは銀河共和国で多くの役割を担っていた。彼らは物静かで社交的な種族であり、自分たちが所属する大きな組織に対して熱狂的な忠誠心を示すことで知られている。そのため、大きな家族や複雑な氏族構造の中で暮らすことを好み、孤独を極度に恐れる傾向がある。
共和国がアンクスの存在を認識するよりも数千年前に、彼らは大型キャノンで宇宙船を軌道にまで打ち上げることによって星間移動を行う技術を確立していた。この手法でアンクスは故郷グラヴレックス・メドから隣接の星系へと拡散していったのだ。しかし不運にも、彼らは宇宙へ進出した直後に放浪の野蛮な戦闘種族シュスゴーントと遭遇してしまった。シュスゴーントは短期間でアンクスの故郷を征服しようとしたが、グラヴレックス・メドの特殊な重力環境によって動きを封じられ、戦いはすぐに終わったのだった。そのとき以来、アンクスは宇宙探索や他種族との取引きにより大きな注意を払うようになったのである。