ティズィズヴィット
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ティズィズヴィットは、惑星ジャンドゥーン出身のブリジットである。彼は自称、宇宙考古学者だった。
解説
モス・アイズリーのパイロットたちは皆、ティズィズヴィットの語る遠い昔に失われた財宝についての狂気の物語を嘲笑っていた。だが、白髪混じりのルートリリアンの退役兵、ソロマハールだけはティズィズヴィットの話に耳を傾け、チャルマンの酒場で冷たい酒を飲みながら、このブリジットの羽音のような話を聞いていたのである。
ティズィズヴィットによると、彼はジャンドゥーンの出身だという。この見捨てられた惑星には失われた古代文明の遺跡があり、亡霊が出没するという噂さえも流れていた。彼自身も宇宙考古学の教授であり、故郷を捜索するためのパイロットと乗員を求めていた。ティズィズヴィットは「超越者の目」と呼ばれる秘宝の在り処を知っており、また、この遺物はジャンドゥーン星系にある伝説の財宝の在り処を解き明かす地図としても役立つと主張していたのである。
懐疑的なソロマハールは、また近いうちに会おうとだけ言い残して、ティズィズヴィットと別れた。ソロマハールはティズィズヴィットの話を疑っていたが、彼はブリジットに特有の誇大妄想癖があることを知らなかったのだ。
ルートリリアンは旧知の仲であるガリンダンを呼び、このクバーズのスパイに、「狂気の老人」であるティズィズヴィットを信用していいものかと尋ねた。そのとき、ホロネットの海賊局から得た大まかな検索結果から、イルナという名のブリジットに対する捜索および拘束命令が出ていたことが発見された。イルナはバイトゥとルーンから価値ある遺物を盗んだ犯人だというのだ。顔と名前だけでブリジットを特定することは困難であり、帝国の手配書も漠然とした内容だったが、ソロマハールはそれがティズィズヴィットであると確信していた。彼はティズィズヴィットにもっと多く会う必要があると認識したのである。
ソロマハールはタトゥイーンの旧式の下水道にある汚い曲がり角の1つに作られたティズィヴィットの地下の隠れ家で、彼と会う約束をした。彼の家には凄まじい悪臭が漂っていたが、ソロマハールはそこにあった光り輝く巨大な宝石に目を惹かれ、感動を覚える。ティズィズヴィット曰く、それはジャンドゥーンで発見されたものだというのだ。
ソロマハールも彼の話をすべて信用していたわけではなかった。彼はティズィズヴィットが教授の地位にあることに疑いを抱いており、何らかの学者ですらないと考えていたのだ。しかし、財宝を前にしたこの複眼のエイリアンの表情は、ソロマハールから見ても誠実そのものだった。ティズィズヴィットは前金を払えなかったが、ソロマハールは見つけた財宝を折半にすることを条件に、彼を宝探しへ案内することを約束した。ティズィズヴィットもこの条件に同意し、彼らは富と栄光を求める大冒険へと出発するため、タトゥイーンを後にしたのだった。