ガリンダン
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<ミレニアム・ファルコン>を密告したガリンダンは、モス・アイズリーで最も有名なスパイである。彼は外見からよくロング・スヌートとも呼ばれており、実際に鼻で獲物を嗅ぎつけるのではないかと噂されるほどである。彼はよく物陰で鼻ブラシを使って遊んでいたが、それは正体を隠し、人々に自分を愚か者だと思わせるための演技だという。
経歴
ガリンダンの素性を知る者はほとんどいなかった。彼がクビンディ出身の厚皮種族クバーズの1人であることは間違いなかったが、他のエイリアンの雑種であると主張する人々もいた。そもそもクビンディに詳しい人間がモス・アイズリーに1人もいなかったため、彼の長い鼻が種族独特のものなのか、あるいは単なる変装なのかは、いつも物議の対象となっていた。また、ガリンダンはいつも厚いサングラスと黒いフードを身に付けていたため、彼の素顔を見た者もほとんどいなかった。ましてや彼を尾行し、住家を突き止めた者など皆無に等しいのだ。
彼は確実な情報には莫大な金を支払うことでも知られていた。そのためか、彼が豪勢な生活をしているという噂は絶えなかったが、彼が大金を持ち歩いている姿はあまり見られず、ギャンブルで大きな勝負をしているようにも思えなかった。情報を売るときも、彼は常に最も高額を提示した者に提供していただけである。
また、ガリンダンは自分以外の何者にも従わなかった。事実、彼が帝国軍と情報の取引きを行っていたのも、それ以上に信用できるパートナーがいなかったからである。彼の活動に関する報告を受けた帝国軍は彼を危険人物とみなし、情報提供者として利用することになった。そのためガリンダンは帝国当局で使われていた秘密の周波数にセットされたコムリンクをいつも持ち歩いていた。
ガリンダンに危険を感じていたのは、ジャバ・ザ・ハットも同様だった。ガリンダンはジャバの秘密が手に入れば莫大な金になると思い、しばらく彼に従っていたが、ジャバは秘密の仕事があると言ってはいつも彼を騙していたのだ。
ガリンダンはずる賢くて注意深い男だが、決して勇敢とは言えなかった。彼は長年にわたってジャワたちとも情報交換を行っていたが、それは匂いを我慢し、言葉さえ理解できれば、彼らほど貴重な情報源はなかったからである。ガリンダンが彼らから学んだことの1つが生き続けることの利益だった。この教訓を確実に実践し続けていた彼は、ブラスターを一度も使ったことがないという。
<ミレニアム・ファルコン>の逃走後、ガリンダンがどこへ行ったかは不明のままである。だが、ジャバ・ザ・ハットの死によって引き起こされた混乱の最中に、彼が大人しくタトゥイーンに留まっているとは到底思えなかった。それほど銀河系は情報に溢れていたのだ。