XJ-6エアスピーダー
XJ-6エアスピーダーは、サイモン・グレイシェイド元老院議員のエリート主義志向の要求に応えて、ナーグラッチ・エアテック社が製造したカスタム・ビルドのエアスピーダーである。このスピーダーは機体前方に2基の大型タービン・エンジンを搭載していたため、非常に強力なパワーを持っていた。グレイシェイド議員はこの強化型スピーダーに乗り、コルサントで開催されるレースに出場していたのである。
ヤヴィンの戦いの22年前、このエアスピーダーはジェダイ・パダワンのアナキン・スカイウォーカーによって500リパブリカの外で盗まれ、ジェダイ・ナイト・オビ=ワン・ケノービを救出すると共に、パドメ・アミダラの暗殺を試みたザム・ウェゼルの追跡に使用されるなど、大きな関心を集めることになる。
この追跡劇の後、XJ-6は元老院駐車場にあった元の場所から100キロメートル以上離れた場所で、コルサント当局によって発見された。当初、グレイシェイドの警備を担当していたセネイト・ガードの息子、レイメット・オーテムが窃盗容疑で逮捕されていたが、このエアスピーダーは彼が起訴される前に500リパブリカの駐車場に戻されたのだった。
歴史
パドメ・アミダラを狙う暗殺者が犯行現場からの逃走を試みたとき、アナキン・スカイウォーカーは流線型の黄色いエアスピーダーを拝借して追跡を行った。このオープン・コクピット型のスピーダーは変わった配色の塗装だけでなく、ちょうどアナキンが探していたとおりの能力を持っていたのだ。アナキンはこのツイン・タービン・スピーダーを器用に操縦し、ザム・ウェゼルの二股に分かれたドラッグスターを猛追跡する。だが、最終的にザムを捕らえることができたのは、アナキンとフォースとの結びつきによるものだった。
前方に取り付けられたポッドレーサーのようなタービン・エンジンを見れば、アナキンがこのカスタム製の豪華ホット・ロッド・スピーダーを目に留めたのは当然といえるだろう。このスピーダーはヴォルジッド・セクターを代表するプレイボーイの政治家、サイモン・グレイシェイド元老院議員のために特別に造られたものだった。使用されているツイン・ターボジェット・エンジンは、本来アーガウの巨大な沿岸工事用リパルサー・トラックに50基一組で搭載されるように設計されたものである。これらのエンジンは機体を動かすための一連の推進ダクトを通じて空気を直接加圧する。また、このスピーダーには最先端の音響装置と高性能追跡装置も搭載されていた。
アナキンがこのスピーダーを無断借用した後、状況を把握していなかったグレイシェイド議員は激怒し、当局を呼び寄せた。そこで調査官はあるセネイト・ガードの息子だった疑わしい若者レイメット・オーテムを逮捕する。無論、彼は無実なのだが、これはオーテムの波乱万丈の人生を彩る初期の出来事の1つに過ぎなかった。