グルッチン
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グルッチンはユージャン・ヴォングの生物工学によって作られた武器である。この生物は羽が生えており、体長およそ50センチメートルほどの黒いバッタの姿をしている。
解説
グルッチンはユージャン・ヴォングによって創造された生物兵器であり、まさしく食欲だけのために生きている生物である。その強力な下顎は、まるで昆虫が土を掘るかのように、シャトルの船殻を引き裂くことができる。また、グルッチンは真空の宇宙空間だけでなく、ハイパースペースにおける超肉体的ストレスにも耐えることができるため、殺すことが非常に難しい。
ユージャン・ヴォングはグルッチンを有機体でできた魚雷の一種として使用しており、ハイパースペースへ逃走しようとしている敵機に対して投げつけている。実際、グルッチンはこうした使い方が最も効果的なのだ。彼らは一旦放たれるとミサイルのようなスピードで船から船へと乗り移り、手当たり次第に金属塊を貪り食う。なかでも特に、ドロイドやイオン・エンジン、戦闘機のコクピットなどの内部部品に使われているような柔らかい金属を好む傾向があり、血肉のようにさらに柔らかい物でも喜んで食べてしまう。だが、グルッチンの下顎から生えた酸性の歯は、大抵の金属を簡単に溶かすことができるのだ。
当然のことながら、成熟したグルッチンは極めて制御しづらい存在である。ユージャン・ヴォングも一度敵に対して放ったグルッチンは消耗品であると考えており、生き残った使用済みのグルッチンを頻繁に殺している。なぜなら、グルッチンはユージャン・ヴォングの船や兵士たちにも見境なく襲い掛かり、再び捕まえることはほとんど不可能なのだ。幸いにもグルッチンは繁殖力が強く、成長も早いため、事実上この怪物が枯渇するということはあり得ない。