キャプチャー・ビースト
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解説
キャプチャー・ビーストは、敵を殺さずに生け捕りにするために造られたユージャン・ヴォングの生物兵器である。先端部に吸盤のついた何百対もの脚を生やした、全長およそ200メートルのこの節足動物は、冷光を放つ無数の目を持ち、痙攣する触角を生やした巨大なイモムシに似ている。
キャプチャー・ビーストは、戦闘時にもその巨大な体を前後左右に動かすことによって、地上にいる生物たちを自分の前に集めることに専念する。彼らの攻撃方法は吸盤の付いた脚で敵を掴むだけであり、その目的はダメージを与えるというよりもむしろ、単純に獲物を決まった場所に集める(もしくは、自分で作った囲いの中に戻す)ことにあるのだ。
ユージャン・ヴォングからの命令があると、キャプチャー・ビーストは体を回転させ始め、頭を尻尾の部分に結合させることによって、獲物を閉じ込めるための空間を確保する。キャプチャー・ビーストに閉じ込められた者たちは、獲物を捕捉できる無数の脚に囲まれているため、容易には体を乗り越えて脱出することはできないのだ。さらに、この生物は高さも4メートルほどあるため、背後から簡単に飛び越えられるような種族もほとんどいないのである。こうして、犠牲者たちはユージャン・ヴォングが回収にやってくるまで、捕らえられたままの状態となるのだ。