ドキシン
| ||||||||||||||||||
|
解説
ドキシンはモー研究所で働く科学者の1人である。彼はHECIL(高エネルギー理論および実用化研究部門)の責任者であり、同部門ではエネルギーとレーザーの応用についての研究や試験を行っていた。また、ドキシンはベヴェル・レメリスクの生え抜きの教え子でもあり、長年にわたって彼の仕事に従事している。彼はデス・スター計画に参加したことに意気揚々とし、レメリスクの下で働くために喜んでモー研究所に転任してきたのだった。
彼はそこで罠にはめられたこと、特にレメリスクが実動段階に入ったデス・スターを視察するためにターキンと共に立ち去ったことに愕然とした。ドキシンは数年にわたってデス・スターのスーパーレーザー照準システムの開発に専念しており、レメリスクが立ち去った後は別のプロジェクトに参加していたが、その後も長い間、照準システムに手を加え続けていたのである。しかし、MPCS(金属結晶位相変調装置)計画のためにそれを取り外す必要が生じると、彼もついに研究所区画Aにあった最愛の試作機の照準レンズをオフラインにしたのだった。やがてヤヴィンの戦いから12年が経過しても(彼はこの戦いのことをまったく知らなかったが)、ドキシンは依然としてMPCS投射装置に全力で取り組んでおり、1年以内に完全実用化できることを願っていた。また、彼は自分の取り組んでいるレーザー・レンズの限界を疑い、新しい試作品を作るためにトール・シヴロンへの資材要求を検討していたのである。
ドキシンは背は高くないが太っており、かなり丸型の男である。細い真っ黒な眉を除けば完全に禿げており、その眉は額で燃えた細いワイヤのように見え、一方で、唇は非常に厚い。
トール・シヴロンがプロトタイプ・デス・スターを操作してブラック・ホールに落ちたとき、まさに彼はシヴロンの無能力さのために命を落とすことになった。