トール・シヴロン
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トール・シヴロンは、故郷ライロスを追放されるまで氏族評議会の長を務めていたトゥイレックである。故郷から逃亡した後、シヴロンは帝国軍事研究部門の主任管理者となったのだった。
経歴
かつてトール・シヴロンは故郷の惑星ライロスの氏族評議会を構成する若い氏族長の1人だった。彼は長年にわたって贅沢な生活を満喫していたが、5人の氏族長の1人が死んだとき、シヴロンはトゥイレックの慣習によって他の部族長たちと共に部族から追放されてしまう。恒久的に太陽が照りつけるライロスの半球には、容赦ない砂漠地帯が広がっていた。そこに追放されたシヴロンは自分の生き残る可能性を高めるため、3人の仲間を殺害し、やがて砂漠をさまよう途中で帝国軍の補給教練基地を発見したのだった。彼はこの基地で、小規模な辺境艦隊に重要な補給基地を設立した若き将校ウィルハフ・ターキンと出会う。シヴロンはターキンのために従順に働き、ターキンの昇進と共に自分の管理補助能力を頭角させていった。そして、グランド・モフとなったターキンがモー研究所を設立すると、ついにシヴロンはその責任者に抜擢されたのである。
シヴロンは研究所を構成する様々な部門を担当し、さらにPCDS(プロトタイプ建造および設計支援部門)の責任者も兼務するようになった。科学者というよりむしろ官僚的なシヴロンは、短気で器量の小さい非生産的な男であり、部下の科学者たちを重苦しく従えていたのである。実際に、彼は官僚主義的な考え方を気に入っており、管理職の最初の仕事は作業を部下や外部に任せることだと信じていた。同時に、実際の研究で生み出せないものを単なる形式的な作業や偶然による出来事、さらには進捗報告だけで生み出せるとも信じていたのだ。悲しいことに、彼は自分の業務から生じた書類の山にも滅多に目を通すことはなく、このことは部下たちにとっても周知の事実となっていた。しかし、シヴロンは自分の絶え間ない努力が、実は生産的な行動を妨げているのだという事実に全く気づいていないのだった。
シヴロンはナターシ・ダーラ提督が自分の職務を放棄し、彼と研究所を置き去りにしたことに対して憤慨していた。ダーラはシヴロンの下に就くことを拒んでいたため、シヴロンも彼女を嫌ってはいたが、シヴロンとしては彼女の艦隊による防衛に頼るしかなかったのだ。
その後、新共和国によるモー研究所の攻略が開始されると、彼はデス・スター・プロトタイプでの出撃を決意する。シヴロンは手始めとしてケッセルの衛星を破壊し、敵の間に恐怖を誘発させたのだった。サン・クラッシャーが再びモー星団に姿を現し、デス・スターを攻撃したときも、彼はたった1人残っていたストームトルーパーの忠告を無視してブラックホールの方向へと追跡を命じた。そして、スーパーレーザーによるサン・クラッシャーへの攻撃が失敗すると、彼は操縦士としての経験が乏しいにも関わらず、デス・スターの直接制御を開始した。だが、深く追い過ぎ、プロトタイプ・デス・スターはブラックホールへと吸い込まれていく。シヴロンは残された多くの科学者らと共に命を落としたのだった。
人物と特徴
トール・シヴロンは生命に対して全く敬意を払っておらず、計画の実行のために他人を犠牲にすることにも非常に無頓着である。例えば、彼は真の才能を極めて脅威に感じており、他人の経歴を抹消したり、気に入らない部下を外すなどして、脅威と感じる存在を影で抹殺していたのだ。彼の下で働く部下たちは皆彼より優れた才能を持っていたため、この方針はモー研究所におけるシヴロンの立場を確実に貶めており、もはや彼らを排除するためにできる手立てもなくなっていた。もはや彼にとっての最後の保身手段は(彼の考えによれば)、研究所で所員から提出されたすべての研究書類に自分の名前を記載させることだけだった。
シヴロンは先進的な計画に惹かれやすい一方で、難しい決断を求められたときには即断力を発揮する男であると自負していた。彼は最後に故郷ライロスを発ったときから帝国軍事研究部門への手堅い出世を果たし、モー研究所の所長就任にいたるまでの多くの道のりの中で、常に新しい状況に適応してきたのである。