イアコ・スターク
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解説
共和国は何世紀にもおよぶ平和の時代として知られていた。銀河系の端々でわずかな対立が火花を散らすことはあったが、これらが大規模な全面戦争にまで発展することは決してなかったのだ。こうした理由から、政府はジェダイ・オーダーに容易に頼るようになり、共和国の軍隊は縮小の一途を辿ることになる。実際、「共和国グランド・アーミー」という言葉は、もはや統一された銀河組織というものではなく、セクターや星系の資源を継ぎ接ぎした部隊を指すことが多かったのだ。
だが、この平和に浸った慢心は、イアコ・スタークと名乗る若き狡猾な海賊に利用されることになる。この大胆かつカリスマ的な海賊は、品物を奪って暗黒街の市場で売りさばく海賊艦隊を束ねており、大きな利益を上げていた。彼には通商連合の利益を減らすことができ、他の海賊たちからもある種の英雄として見られていたのである。スタークのリーダーシップのもと、多くの密輸業者、海賊、傭兵、賞金稼ぎ、殺し屋がアウター・リムに現われた。そして、常に世間の目を気にするスタークは、この犯罪組織をスターク商業団と名づけたのだった。
ジェダイと銀河共和国の代表団はスタークの反抗を終わらせるべく、トロイケンでの会合を開催した。一方、パラノイドで権力欲の強いスタークは、航法コンピューター・ウイルスを解き放ち、共和国が集めた数隻の戦艦に被害を与えた。この事件は、銀河系が全面戦争に巻き込まれる以前に起こった最後の大規模な軍事的衝突、すなわちスターク・ハイパースペース大戦を導くことになるのだった。