パンワーカ116級星間スループ
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パンワーカ116級星間スループ、通称ジオノーシアン・ソーラー・セーラーは、ヒュープラ・パーサ・ティスク・シップライト・コレクティブ社がグリーのソーラー・セール技術を利用して製造したソーラー・セーラーである。ドゥークー伯爵は密かにコルサントへ出入りする際にこの船を使用していた。
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特徴
ソーラー・セーラーにおける最も重要な部品は言うまでもなくその大きなソーラー・セールだが、これはドゥークー伯爵自らが、グリー・エンクレーブ近郊の骨董品業者から購入したものである。彼はグリーの謎めいた職人たちに古代の精巧な帆船を要求し、彼らに超光放射を利用した奇妙なテクノロジーを開発させたのだった。このソーラー・セールは広がると宇宙空間に漂う未知の形態のエネルギーを反射し、ややゆっくりとした亜光速度で船を航行させる。この帆の存在によって邪魔なパワー・ジェネレータを排除することができたが、ソーラー・セーラーでも離着陸の際に使用するリパルサーリフト・エンジンや、ハイパードライブは依然として必要であり、実際には帆が破損したときのための緊急用亜光速エンジンも用意されていた。
壮麗な帆を除けば、ドゥークーの船は他のジオノーシアンの船とよく似た構造をしており、特にこの船体の外観は彼らの設計によく見られる独特な卵型を採用していたため、ジオノーシアン・スターファイターと極めてよく似ていた。前面にはコクピットとなる球形モジュールも取り付けられており、通常はFA-4パイロット・ドロイドが操縦に当たることになる。また、船体下部に隠された一連のシールド発生装置は、循環式の3重構造を持つ偏向シールドを生成する。このジオノーシアンの斬新な技術革新によって、ソーラー・セーラーは長時間におよぶ敵の砲火にも耐えることができたのだ。
ジオノーシアン製の船の多くは、機動性の向上と至近距離からの攻撃のために、小型トラクター・ビーム発射装置とリパルサー・フィールド発生装置を利用したシステムを使用していた。このシステムはジオノーシスを取り巻く小惑星のような近郊の物体を押しやったり、引き寄せたりすることによって威力を発揮する。ドゥークー伯爵のソーラー・セーラーにもこうした小型発生装置が84基装備されており、彼はこの装置を使って周囲の小惑星や星間を漂う瓦礫を、追跡してくる宇宙船の通過点に向かって素早く投げ付ける方法を学んだのだった。
また、ソーラー・セーラーの狭い内部区画には、ジオノーシスとコア・ワールドの間を行き来するような長旅でも快適に過ごせるだけの設備が整っていた。特に船内にある書斎には、銀河系マップや、事実上すべてのタイトルが揃ったデータブック、ホロネット・トランシーバーなども用意されていた。
歴史
クローン大戦が勃発するおよそ10年前、ドゥークー伯爵はジオノーシアンの大公、ポグル・ザ・レッサーとの協力関係を築くため、ジオノーシスを訪れた。希少な骨董品の収集家であり、艦艇の設計思想の研究家でもあるドゥークーは、そこでポグルの持つ古代ジオノーシアンの帆船に関する知識に感銘を受けたのだった。この新しい友好関係に敬意を表し、ドゥークーの抱いたジオノーシアンのテクノロジーに対する興味を促進させるべく、ポグルとその配下の技術者たちはこの元ジェダイ・マスターのための壮麗な星間帆船を建造することに同意した。そして、ドゥークーがこの船のために珍しい帆を提供し、2つの異なるテクノロジーが融合した神秘的な宇宙船、ソーラー・セーラーが完成したのである。
ジオノーシスの戦いが独立星系連合にとって不利な状況となると、ドゥークー伯爵はソーラー・セーラーで惑星から脱出し、深宇宙へと向かった。ジェダイ・スターファイターもすぐにそれを追ったが、この追跡はジオノーシスの小惑星帯に阻まれたのだった。そのころドゥークーは小惑星帯を巧みに回避し、ハイパースペースへと消えていったのである。