マリダン
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マリダンは、草原と森林に覆われた、アマニン故郷の惑星である。星図に載っていなかったマリダンは長年にわたって無視され続けていたため、その存在を知る者たちからは楽園だと考えられていた。事実、クローン大戦を逃れようとしていたラーメンたちにとって、この惑星は天国だったのだ。
マリダンが銀河帝国によって正式に発見されたのは、ヤヴィンの戦いの11年前に、アマニンが帝国と接触したときのことである。その直後、帝国はこの惑星にいくつかの採鉱植民地を築いたのだった。そしてマリダンの戦い後、帝国がこの惑星から人員を大幅に撤退させると、ハット帝国が侵略を開始し、住人たちの大多数を奴隷化したのである。
目次 |
歴史
クローン大戦
クローン大戦の間、戦争による荒廃から逃れてきたティー・ワット・カ率いるラーメンの部族がマリダンに入植してきた。強固な平和主義者であるワット・カは、非暴力の強い信念を持ち、戦争での中立を貫いていた。だが、ハイパードライブの故障によって、アナキン・スカイウォーカー、アソーカ・タノ、アイラ・セキュラ、他数名のクローン・トルーパーたちが乗った銀河共和国のクルーザーがマリダンに墜落したとき、ラーメンたちの平和は破られることになる。ほぼ同時にロック・ダード将軍率いる分離主義勢力の軍隊も惑星に着陸し、ラーメンたちに支援を求めてきたのである。しかし実際には、ダード将軍は新しく開発されたデフォリエーター兵器のテストにマリダンとラーメンの人々を利用しようと考えていたのである。
ワット・カはラーメンに与えられた運命を受け入れ、あわやこの兵器によって滅ぶ覚悟を決めていた。だが、ジェダイたちは惑星から出て行けという彼の命令を破り、シールド発生装置を使って村を守った。その後、若いラーメンたちも戦いへと立ち上がり、ジェダイはデフォリエーター計画を頓挫させると、ダード将軍を逮捕したのである。
銀河帝国
ヤヴィンの戦いの11年前ごろ、銀河帝国がこの惑星で採鉱事業を開始した。だがヤヴィンの戦いの直後にこれらの入植地はアマニンの部族による攻撃受け、多くの犠牲者を出すことになる。そしてザーリングの死後、マリダンの帝国軍を支配したジェネック・サンバーは、アマニンたちのタキタルの伝統を一早く発見し、彼らが交渉力を持った知的種族であることを知った。やがてマリダンの戦いを経て、帝国軍はアマニンの伝道師と取引を行い、奴隷商人が他部族のアマニンを奴隷として捕らえる際に、彼の手助けを得ることになったのだった。
後にこの戦いは帝国軍の歩兵たちの間である種の伝説となっている。帝国軍の宣伝機関がこの戦いを生存を賭けた、そしてもちろん勝利した、英雄的な戦闘としてプロパガンダに利用したのである。だが将校たちにしてみれば、これは実際に不適切なユーモアでしかなかった。
やがて帝国の関心が他の惑星に移ると、マリダンはハットなどの犯罪組織の関係者たちをはじめとする、より小さな個人的組織の関心を招くようになった。彼らはこの惑星の奴隷貿易を支配しようと考えていたのだ。そして、帝国軍や他の個人組織による奴隷貿易が開始されてからほんの数年で、大量のアマニンが銀河系に流出したのだった。こうしたアマニンの一部はブラスターなどの先端テクノロジーを携えてマリダンに帰り、他部族を支配するようになったのである。
また、マリダンには多数の聖地が点在しており、アマニンたちの部族はそこでタキタルと呼ばれる部族間の戦いを実践している。
野生生物
マリダンに原住する野生生物たちには、鳥や多数の小動物たちの他、チャーノック、マスティフ・ファローン、キャリアー・バタフライ、フウィットなどの獰猛な肉食獣や、巨大なコリナソスなどがいる。