TIE/shシャトル
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TIE/shシャトル、より一般的にはTIEシャトルは、帝国宇宙軍が高官や他の積荷を艦隊の大型艦船や地上基地の間で輸送する際に使用していた、短距離型要人専用シャトルである。TIE/saボマーやTIEボーディング・クラフトの改良機種であるTIEシャトルは、パイロットの他に2名の乗員を乗せることができた。だがTIEボマーとは異なり、TIEシャトルは戦闘用に作られた機種ではない。武装は1基のレーザー・キャノンのみであり、機動性も低く、シーナー・フリート・システムズ社製のTIEシリーズに属する他の宇宙戦闘機と同様に、ハイパードライブや偏向シールドを装備していなかった。
ダース・ヴェイダーの死の小艦隊は、ヤヴィンの戦いの3年後に行われたホスの戦いでTIEシャトルを多用したが、それはセンサーや通信の妨害を最小限に抑えるために、艦隊のスター・デストロイヤー間で高官同士が直接意見交換する必要があったからである。
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特徴
TIE/shの略称で知られるTIEシャトルは、基本的なツインポッド型のTIEボマーを人員輸送専用に改修したものである。これらは主に艦隊に属する船の間で、司令階層にいる将校たちを移動させるために使用されていた。なかでもTIE/shは比較的階級の低い将校に多く利用され、階級の高い将校たちはより大型で高性能なラムダ級シャトルを利用していた。
TIE/shにはパイロットの他に乗客2名分のスペースが用意されており、必要に応じて1トンまでの荷物も積むこともできた。ただし、戦闘用には作られていないため機動性は悪く、武器もレーザー・キャノンを1基装備していただけである。
歴史
ホスの戦い当時、6隻のスター・デストロイヤーからなる銀河帝国の死の小艦隊は、反乱軍の捜索という極めて機密性の高い任務に当たっていた。そのため各将校はあらゆるセンサーやプローブ・ドロイドによる走査を避けて連絡を取り合う必要があり、直接相手の艦に出向いて顔を合わせるという方法を採用していたのである。このようにTIE/shは標準的な通信手段として広く利用されており、艦隊がリアルスペースにいる場合に母艦の付近を周回することで、より標準的で重武装のラムダ級シャトルの代役を務めていたのである。