エスコート・キャリアー
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エスコート・キャリアーは、帝国軍が戦闘機を運ぶ際に使用していた大型輸送船である。
特徴
エスコート・キャリアーの主な任務は艦隊の戦力に戦闘機を増加させることと、ハイパースペース航行のできないシャトルの星系間輸送を行うことである。クワット・ドライブ・ヤード社製のエスコート・キャリアーは見かけは箱型でぎこちないが、その役割を見事に果たしたのだった。
1隻のキャリアーは洞穴型のドックにTIEの1個大隊を格納できるが、帝国軍は少なくともさらにTIE/INインターセプターの1個中隊を入れられるようにと要請した。そのため、追加されたドックには6機のシャトルが格納できるようになっている。
キャリアーは防御用の武装こそしているものの、戦艦と見なすことはできない。このため標的を引き付けるようなことはせず、可能な限り戦場から離れた場所に留まるようにしていた。
エスコート・キャリアーがこの他に就いていた定期的な任務は、帝国軍の守備隊駐屯基地の戦力を増強させることである。守備隊が惑星上で起きた暴動を鎮圧している間、キャリアーは軌道上で静止しており、この位置から放たれたTIEファイターが上空からの援護のために、空を覆い尽くすのだ。
歴史
TIEファイターの護衛船の必要性はトン=ホークの戦いの後、顕著に現れてきた。この戦いで帝国軍は2隻のフリゲート艦と1隻のドレッドノートを失ったが、司令官はTIEファイターの援護が不十分だったということを敗戦理由として報告している。そこで帝国司令部はクワット・ドライブ・ヤード社にTIEファイターの前線への輸送という特別な役割をもった戦艦の製造を依頼したのだった。
目的を絞って作られたエスコート・キャリアーの使用は、インペリアル級スター・デストロイヤーを展開させる場合と比べてはるかに経済的だった。そのため重要な輸送船団はネビュロンB・フリゲートやCR90コルヴェットと共にエスコート・キャリアーを付随させることが多かった。
また、エスコート・キャリアーは星系内で複数回の短距離ハイパースペース・ジャンプを行うことも多かった。それぞれの離脱の際に1個中隊の戦闘機を展開させることで、反乱同盟軍や海賊に、次の攻撃位置を予測させることを困難にしていたのである。一方で反乱軍もこの船を何隻か手に入れており、同盟軍艦隊に加えていた。