トーピードー・スフェア
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トーピードー・スフェア、またはトーピードー・プラットフォームは、強力な帝国軍の包囲攻撃専用プラットフォームである。これは事実上の小型デス・スターであり、何千ものプロトン魚雷の重砲塔で武装されていた。
特徴
トーピードー・スフェアは包囲攻撃専用の大型戦艦であり、その唯一の製造目的は惑星防御シールドの破壊である。惑星の防御シールドは全域用、局地用に関わらず軌道爆撃から地表を保護しており、このような重装備の惑星はスター・デストロイヤーによる攻撃をもってしても容易に降伏させることはできないのだ。したがって惑星の攻略には多くの兵員と時間を要することになる。
トーピードー・スフェアは小型デス・スターと言ってよく、その表面はシールドの放射を分析するための何千ものエネルギー専用受容器(DER)で覆われていた。一般に防御シールドのエネルギー分布は一様でなく、変則的な力やエネルギーの変動を受けて歪みが生じていることが多い。そのため、トーピードー・スフェアはまず惑星の軌道上に静止し、シールドの弱い部分を探すためにDERを地表に向ける。20%以上の効力を失っている部分が発見されることはほとんどないが、それでもトーピードー・スフェアが役割を果たすには十分だった。
トーピードー・スフェアには逆円錐形をしたプロトン魚雷発射管が500門装備されており、10基のヘヴィ・ターボレーザー砲塔をとり囲んでいたため、実際に惑星シールドを破壊することは容易である。トーピードー・スフェアは目的の惑星に到着するとシールドを分析し、エネルギー密度の小さい部分とシールド発生装置の位置を同時に探査し始める。そして、プロトン魚雷の一斉射撃でシールドの弱点に穴を開け、ターボレーザーによる砲撃でシールド発生装置を破壊するのだ。これによって他の戦艦による軌道爆撃が可能となる。
しかし、それは素早くできた場合のことであり、実際にプロトン魚雷発射管を作動させるには100人の重火器技術者が必要だった。目標となる部分が6メートル四方を越えることはまずあり得ず、攻撃してできた穴も、現実には数マイクロ秒でふさがってしまう。したがって、ターボレーザーがこの時間内に攻撃できなければ、すべて最初からやり直さなければならないのだ。
この全行程の中で最も難しい作業は、シールド発生装置の正確な位置を突き止めることである。センサーも完全な防御シールドを貫通することはできず、トーピードー・スフェアの乗員は最初のエネルギーの出所を突き止めるために、シールド内のエネルギー波を観察しなければならない。
歴史
記録によると、銀河帝国で実際に運用されたトーピードー・スフェアは6機のみである。これらはたった1つの用途しか持ち合わせていないが、銀河内乱の時代にはそれが最も重要な能力だったのだ。