FX-7医療補助ドロイド
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FX-7医療補助ドロイドは、メドテック工業社が外科助手および看護師ドロイドとして開発したFXシリーズの一機種である。通常のFX-7の価格は3,500クレジットだったが、生産が終了した後は、銀河内乱時まで中古品としてのみ入手することができた。
解説
銀河内乱の時代になると、インダストリアル・オートマトン社製のMDシリーズ医療専門ドロイドの普及によって、FX-7型のドロイドは反乱同盟軍の施設の中でもかなり旧式の部類となっていた。開発元であるメドテック工業社もこのときは既に存在していなかったが、FXシリーズは最終的に9種類のモデルが製造されており、これらは新共和国の時代になっても幅広い分野で活躍していた。むしろ、同盟軍はメドテック社が倒産したことによって、闇市場などから非常に多くのFXシリーズを入手することができたのである。
FX-7は人間とドロイド、どちらの外科医の助手としても使用されており、そのシリンダー型の胴体には無数の洗練された付属医療器具が並んでいた。しかし、医療方法はそのセクターによって大きく変わるため、個々の医療装置は特化されていなければならず、メドテック社はスロットごとに製品のモジュール化を行ったのだった。したがって、FXシリーズに標準で装備されている医療器具は20種類だけであり、他の多くは型式によって異なっていた。また、ドロイド本体の上半分にはシャフト状のマジックハンドも取り付けられており、これらは特殊な器具でも正確につかめるようになっていた。
FX-7の帽子型の頭部は精巧な医療センサーと診断装置の集合体である。一方で標準的なFX-7は言葉を発することができないが、音声による会話を行う代わりに読み出しスクリーンが装備されており、医療コンピューターや他のドロイドと直接通信できる端子も備わっていた。さらに、音声合成装置を搭載可能な拡張スロットも用意されていた。
一般的に医療ドロイドには可動性が不足しているが、FX-7もその例外ではない。FX-7は医療施設に固定することを想定して設計されているため、存在する間、ずっと同じ場所で働き続けることになる。しかし、メドテック社はオプションとして専用リパルサークラフトも製造しており、これを使うことによって場所を移動させることも可能だった。