ディガー・クローラー
提供: スター・ウォーズの鉄人!
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ディガー・クローラーは、コレリアン・マイニング社製のサンドクローラーの一種である。
特徴
ディガー・クローラーの全高はおよそ20メートルあり、速度は遅いが、事実上常に動き続けている。これらは古代の製品であり、時代遅れで扱いにくい蒸気機関の核融合エンジンが、巨大なタービンを通じて8つの大きな車輪に動力を供給していた。巨大な車体はこれらの車輪を連結するキャタピラによって動かされ、急な坂道や山道はもちろん、無数の障害物を踏み越えて進むことができるのだ。そのため、ディガー・クローラーは極めて安定性が高く、小型の乗り物を簡単に転倒させてしまうようなタトゥイーンの強烈な砂嵐を受けても、横転することはまずありえない。
タトゥイーンは極めて環境の厳しい惑星であり、この灼熱の砂漠惑星では、たとえ最高の境遇を与えられていたとしても、生存していくことは難しい。かつて銀河系の多くの文化人類学者たちは、原住種族のジャワがこの惑星の荒地で生き延びているだけでなく、実際に広大な砂丘海を徘徊しながら繁栄しようとしていることを知って驚いた。事実、彼らの成功の一端は、彼らが砂漠を横断する際に使用する巨大なディガー・クローラーの恩恵によるところが大きいのだ。
ディガー・クローラーの車体は全体が厚い装甲プレートによって覆われているため、ジャワたちはこれらを移動手段としてだけではなく、サンド・ピープルや恐ろしいクレイト・ドラゴンなどの天敵から身を守るためのシェルターとしても使用していた。また、彼らはタトゥイーンの水分農夫たちと活発な取引きをしていたが、少なくともジャワの一団はディガー・クローラーで水分農場を完全に踏み潰すことができるため、農夫たちはいつも自分たちが危険に晒されることを恐れていた。しかし、ジャワたちも入植者たちへの攻撃を行えば、それに対する報復を受けるはずだと認識しており、このような暴力行為は実際には一度も行われたことがない。ディガー・クローラーはサンド・ピープルたちによる攻撃程度なら簡単に持ち堪えられるが、露出したドライブ・モーターをはじめとする弱点もあり、ブラスター・ライフルなどによる正確かつ強力なエネルギー照射には耐えることができないのだ。ただし、辺境のタトゥイーンにはディガー・クローラーを減速させる武器すらほとんど存在していないのも事実である。
ディガー・クローラーは年代物であるため、銀河内乱の時代に使用されていたものには定期的なメンテナンスが必要だった。さらに、タトゥイーンに現存するディガー・クローラーの数を正確に把握している者はジャワたち以外に誰もいなかった。しかし、そのジャワたちも十分な予備部品を所有していたわけではない。そのため彼らのディガー・クローラーは常に応急処置の状態で動かされており、いつも過負荷の状態にあった。だが、ジャワたちを見ていると、彼らが永遠にこれらを動かし続けるように思えるのも事実である。通常、複数のディガー・クローラーが連なって旅をすることはほとんどないが、ときおり何台かのクローラーが品物や情報の交換のため一同に会する「古物交換会」の存在も知られており、彼らはこのときに自分たちの氏族のディガー・クローラーの予備部品を交換していたのだと考えられている。