トレブラ
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トレブラは、さすらいのジンダに所属する魔術師である。ヤヴィンの戦いの3年後、彼らは森林衛星エンドアをあてもなくさまよっていた。当初、この衛星のロック・ウィザードの領地で暮らす農民だったトレブラとその一座は、ウィザードが歯を失い、その痛みについてジンダたちを責め立てた際に、放浪の民としての生活を余儀なくされたのである。彼らはエンドア中を旅し、様々な観衆に向けて芸を披露することで、寝床と食糧を得ていたのだった。だがその間も、彼らは一箇所に長く留まっていると巨大な岩が襲ってくるというウィザードの呪いに絶えず悩まされ続けていた。トレブラは助手を空中に浮遊させることで観衆を喜ばせていたが、実際には助手がロープと馬具によって空中に引き上げられていただけだった。
ヤヴィンの戦いのおよそ3.5年後、トレブラとさすらいのジンダたちはブライト・ツリー・ビレッジのイーウォックたちに芸を披露し、その後、若きイーウォックの少女、ラターラがこの魔術師の助手となった。トレブラは彼女がデュロックの部族に誘拐されたとき、彼女の救出を手助けする。そして、ラターラが村に戻ってから数日後、ジンダたちが滝の近くでくつろいでいたとき、ロック・ウィザードの呪いがジンダたちを襲い、巨大な浮遊岩が彼らを追跡したのだった。だが、この呪いから逃れるチャンスは、彼らがスキャンディットに捕えられたイーウォックたちを救出し、ブライト・ツリー・ビレッジへ送り届けたときに訪れた。ジンダとイーウォックたちの前に姿を現したロック・ウィザードが、苦痛の本当の原因を知ったのである。自らの過ちに気付いたウィザードはジンダたちを呪いから解放し、彼らが再び自分の領地に住むことを許可したのだった。
人物と特徴
さすらいのジンダの魔術師トレブラは、「空中浮遊」によって観衆を大いに沸かせていた。だが実際には、それはロープと馬具を使った単なるかくし芸に過ぎなかった。彼は紫色の帽子とローブ、青い手袋からなる魔術師の衣装で、頭から足の先まで全身を隠していた。ジンダたちが芸を行っていないとき、さらには彼らが農夫として働いていたときでさえも、トレブラは常にこの恰好をしていたのである。トレブラの体の中で他人に見えていた部分は、黒い瞳を持つ目と長い茶色の髪の毛だけだった。
ロック・ウィザードの呪いはトレブラの悩みの種だった。仲間たちが一箇所に留まろうとしたとき、彼は常に早く移動するべきだと孤独に訴えていたが、仲間はそんな彼の意見をいつも無視したため、彼は欲求不満に陥っていたのである。呪いに直面したとき、トレブラは怖気づき、岩による攻撃から逃げ回り、ロック・ウィザードの前ですくみ上った。そして彼はウィザードの魔力に対抗できる人物として即座にログレイを指さしたのである。だがその一方で、トレブラはスキャンディットやデュロックからラターラを救出する手助けをしている。彼はこの一時的な助手に光るものを感じ取り、彼女をジンダのお気に入りのイーウォックと認識したのだった。