娘
（ドーターから転送）
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娘、別名翼の生えた女神は、クローン大戦中に惑星モーティスで暮らしていた、強力なフォース使いの家族、ザ・ワンズの1人である。彼女は姿を変える能力を持ったヒューマノイドであり、フォースのライトサイドの化身でもあった。
目次 |
経歴
起源
ヤヴィンの戦いより100万年以上もの昔、銀河系にはセレッシャルと呼ばれる大いなる知識を持った強力な種族が暮らしていた。キリックの最古のハイブであるセラットによると、娘、息子、父からなるザ・ワンズの前身はセレッシャルなのだという。セラットたちは、ザ・ワンズがジャングル惑星の間欠泉から出現し、実体化したことを覚えていたのだ。しばらくの間、ザ・ワンズは間欠泉の近くの家で平穏に暮らしていた。父は子供たちに、決して知識の泉に体を浸してはならず、力の聖水を飲んではならないと警告していたが、最終的に子供たちは父の命に背き、聖水を飲んだ息子がダークサイドを力を得る一方で、泉に入った娘はライトサイドの力を手に入れた。その後、2人は互いに争うようになり、父は平和を維持するための絶望的な努力を強いられたのである。
母の到来
ある日、若い女がどういうわけか彼らの惑星にやってきた。当初、彼女は召使いとして仕え、ザ・ワンズに日々の食事を提供していた。しかしやがて、彼女は母となり、父の世話や、娘と息子の関係の仲裁を行うようになったのである。時と共にザ・ワンズの関係は安定し、幸せな日々が続くようになった。だが、この状態はいつまでも続かなかったのである。
アベロスの出現
母は不老不死ではなかったため、やがて年老い、息子と娘の平和を維持することができなくなってしまった。その結果、2人の子供たちは再び争いを開始したのである。そしてある日、ザ・ワンズが注意を逸らした隙に、生を渇望する母は禁じられた行為に手を出した。彼女は家族に止められる前に素早く聖水を飲み、さらに泉に身を浸したのである。それと同時に、息子が父に襲いかかり、娘がフォース・シールドで彼を攻撃から守った。このとき父はフォースで母を泉から引き出すが、既に遅かった。泉と聖水は母の若さを蘇らせ、彼女に強大な力と知識、そして永遠の命を与えると共に、彼女を腐敗させたのである。その瞬間に彼女は母ではなく、混沌をもたらす者、アベロスとなったのだ。彼女は娘と息子に襲い掛かり、2人を屈服させるが、彼らは父に救われた。そして父は子供たちを連れて惑星を離れ、アベロスを置き去りにしたのである。その後、娘と息子はキリック、特にサラット・ハイブに助力を求め、彼らのハイブ・マインドに加わり、フォースに関する知識と力を貸したのだった。兄妹はキリックと力を合わせ、センターポイント・ステーション、シンクホール・ステーション、その他の装置を建造すると、アベロスを封印するためにモーを作り出したのである。その後、父は子供たちを連れてモーティスに移住し、彼らを制御をしつつ、フォースのバランスを維持していた。だが、フォースの流れが変化し、時に流れが変わるとき、脱出したアベロスが再び銀河中に争いと戦争と無秩序をもたらし、恐怖と死と破壊を蔓延させるであろうことも分かっていた。そのとき、娘と息子はキリックたちのもとへ戻り、再びアベロスを幽閉する必要があったのだ。キリックたちは、このサイクルが少なくとも10万年周期で繰り返されるだろうと考えていた。
選ばれし者の到来
ジェダイ・オビ＝ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカー、アソーカ・タノが惑星モーティスを訪れたとき、光の化身である娘は闇の化身である息子と争い、均衡の化身である父がその争いを阻止しようとしていた。やがて、娘は自分と同じ色をした巨大な4歩足のグリフィンに姿を変え、オビ＝ワンを誘拐する。一方、息子も巨大な空飛ぶ怪物ガーゴイルとなって、アソーカを誘拐したのだった。そして、父がアナキンを床に陰陽の紋章が描かれた闘技場へ連れて行くと、息子と娘もそれぞれの人質を連れて現れた。アナキンは父から、兄妹の争いからどちらか片方の人質の命を救うよう指示される。だが選択を拒んだスカイウォーカーは、巨大なフォースの波を操って兄妹たちの腕からマスターと弟子を救出し、ついに息子と娘を屈服させたのだった。アナキンの力を見た父は彼が選ばれし者であると確信し、死が近づいている自分に代わって子供たちの均衡を維持してほしいと要求する。だがアナキンはそれを断り、父とその子供たちを残して、アソーカ、オビ＝ワンと共に船に乗り込んだのだった。
息子が父を襲い、殺そうとしたとき、娘もその場にいたが、彼女自身はこの襲撃を目撃していなかった。ケノービから息子の危険性を説かれた娘は回復中の父を修道院に残し、ケノービをモーティスの祭壇へと連れて行く。彼女はそこで彼に、息子を殺傷する力を持つモーティスの短剣を取るよう告げたのだった。その後、息子の塔へ行った娘は、父を殺そうとする息子と対峙し、モーティスからの脱出を思い留まるようにと懇願した。だが息子がそれを拒否したため、娘は彼と激しい戦いを開始し、両者は互いに巨大な力を放出しあったのだった。だが、兄妹は完全に互角であり、回復した父によって強制的に引き離されてしまう。そしてジェダイが短剣で息子を殺そうとするが、その試みは失敗し、武器も息子に奪われてしまった。息子は短剣を使って再び父を殺そうとするが、最後の瞬間に娘が割って入り、背中に致命的な刺し傷を受けたのだった。うろたえた息子がその場から逃走すると、破壊性は息子の本性であるとして、娘は父に彼を恨まないようにと懇願した。そして死が近づいた娘は最後の瞬間に、最後に残された力でタノを癒すことを選択する。アソーカは息子によってダークサイドに感染させられ、その挙句に殺されてしまったのだ。娘はタノを救って息絶え、後に父と息子が死亡するまで、モーティスにおけるフォースの均衡が崩れたのだった。
人物と特徴
娘は家族、特に父に強い思いやりを持つ無欲な人物だった。彼女は父が体調を損ねていることをとても心配しており、息子によって傷つけられた彼を看病している。娘は父に向けられたモーティスの短剣の前にその身を投げ出し、自らを犠牲にして父を救うことで、その忠誠心と愛情を示したのである。また、彼女は自分と正反対の性格をした兄、息子のことも愛しており、フォースのバランスを崩壊させてモーティスから脱出しようとする行為を辞めるよう、彼に懇願した。そして死の瞬間でさえ、彼女は父に、息子を憎まないようにと頼んだのだった。
娘は非常に哀れみ深い女性でもあり、モーティスで立ち往生していたジェダイたちの奮闘ぶりに共感を示した。彼女は彼らを助けようとして父のもとへ連れて行くが、その後、彼女は父によるテストのためにアソーカ・タノとオビ＝ワン・ケノービを誘拐する。だが、娘の思いやりはまさに最後の瞬間に示された。娘はその肉体に最後に残された極わずかな力を使ってタノを蘇生させ、彼女を救うことで喜んで死んでいったのである。
娘は、他の2人の家族の双方と良好な関係を持っていたザ・ワンズの唯一のメンバーでもあった。父と息子は共に彼女の死に心を痛め、息子に至っては互いに殺し合いをしようとしていたにも関わらず、彼女に死なないでほしいと必死に願ったのだった。
力と能力
娘がフォースの力を表現することは稀だが、彼女も非常に強い力を持っており、自由自在に巨大なグリフィンの姿に変身することができた。また、彼女はテレキネシスの能力を持ち、戦闘中の部屋の中で息子を投げ飛ばすことができた。息子との戦いの中で、娘はフォース・ライトニングを吸収および偏向させる能力を披露し、自分に向けて放たれた息子のライトニングをすべて偏向させ、彼の背後へと逸らしている。この戦いの結末で、娘は息子のライトニングと同等の威力を持つフォース・プッシュで彼に対抗した。このとき娘は決して彼を圧倒しなかったが、息子も彼女の防御を打ち砕くことができず、両者は互角の力を見せたのだった。
娘に対抗し得る力を持った人物は、彼女の対極に位置する息子、父、母であるアベロス、そして選ばれし者アナキン・スカイウォーカーの4人だけだった。
