ニーサ・ア・ジャリ・キンターカ
(ニーサから転送)
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若きイーウォックのプリンセス、ニーサ・ア・ジャリ・キンターカは、ブライト・ツリー・ビレッジを治めるチャーパ酋長の娘である。未開の森林衛星エンドアでの暮らしは数々の冒険に満ちており、ニーサにとっても冒険は既に人生の一部だった。彼女は親友の1人、ウィケット・ウィストリ・ウォリックと共に、常に冒険を共有していたのである。やがて彼女はウィケットと結婚し、父の死後、夫と共にブライト・ツリー・ビレッジの立派な指導者となったのだった。
経歴
ニーサの暮らすブライト・ツリー・ビレッジは、この森林衛星の地上から50メートルの高さに生えた、300メートルもの長さの大枝の上に築かれていた。彼女はこの村を治めるチャーパ酋長の娘だった。一方で、彼女の実の母親ラ=リーは既に亡くなっており、姉のアーシャも長い間にわたって行方不明となっていた。だが、チャーパは人生の晩年に再婚し、ニーサの新しい継母は2人のウォックリング(イーウォックの赤ん坊)、ニペットとワイリーを出産した。そのため、ニーサもよく子守役を頼まれていたのである。
ニーサは他の多くのイーウォックと比べて物事を信じやすい性格だったが、森林にはびこる数多くの危険には常に用心を怠らなかった。事実、彼女は好戦的なデュロックとの小競り合いから、タルガーの魔女である邪悪なモラーグや彼女の翼竜のような巨大なマンティグルーとの戦いまで、数々の危機に遭遇していたのだ。ウィケットや、同じく彼女の男の友人であるティーボやパプルー、女の友人であるラターラやマラーニも、これらの戦いを彼女と共に経験していた。
シムーンと呼ばれる大陸からやってきた巨大な緑色のフロッグから森林の古代の木を救う手助けをしたとき、ニーサとウィケットは村の英雄となった。フロッグたちは彼らの支配者の新しい居城を立てるため、古代の木を切り倒そうとしていたのだ。助けを得たニーサとウィケットは、彼らを追い払うことができた。その英雄的行為への褒美として、村の長老評議会は2人の子供を名誉評議員として招き入れたのだった。この肩書きには何の権限もなかったが、それでも2人は十分幸せだったのだ。
ある冬の日、ウィケットはレッド・ゴーストと呼ばれる野蛮な女性イーウォックと遭遇した。彼がニーサにその深紅の毛に覆われた女性について説明すると、彼女はその女性こそが長く行方不明になっている実の姉ではないかと推測した。ニーサがウォックリングの時期を若干過ぎたとき、アーシャは恐ろしいハナダックに捕まってしまったのだ。彼女の母ラ=リーは娘を必死に助けようとし、その間にニーサはなんとか村に逃げ帰り、助けをつれて引き返すことができた。だが、そのとき既にラ=リーは殺されており、アーシャの姿はなかったのである。
ニーサとウィケットは赤毛の女性イーウォックを探す冒険へと出発し、雪の降る夜、ついに彼女を発見した。ニーサの推測通り、その野蛮な女性は彼女の姉アーシャだった。赤毛のイーウォックは、あの後コーリナという虎に似た生物によって拾われ、子供として育てられたのだと説明した。そして、アーシャはデュロックの狩猟隊を排除することができれば、村に戻ってもいいと語った。その後、彼女はそれをやり遂げ、村に戻ると、大喜びの父の腕に抱きしめられたのだった。
ニーサとその兄弟たちの思春期以降の生活については不明な点が多い。エンドアの戦いによって銀河帝国が敗北した後も、彼女の父チャーパは42シーズンにわたって酋長を続けていたが、彼は既に高齢によりもうろくしていた。その後ニーサは、生涯の友人であり、独身時代の大半を共に過ごしてきたウィケット・ウィストリ・ウォリックと恋に落ち、結ばれることになる。そしてチャーパの死後、2人は夫婦でブライト・ツリー・ビレッジのイーウォックたちを導き、偉大な指導者となったのだった。