モラーグ
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モラーグは、森林衛星エンドアに住んでいたタルガーの魔女である。ブライト・ツリー・ビレッジで暮らすイーウォックの天敵である彼女は、サンスター=シャドウストーンを手に入れることで森林衛星を征服できると考え、この強力な宝石を盗んだことがあった。この強奪事件の間に、モラーグはイーウォックのログレイによる抵抗を受けたが、彼の滑稽な仕草を楽しんだ彼女はこのイーウォックを自分の召使いとするため、サンダーストーン山に築いた自らの要塞に連れ帰ったのだった。しかし、これは彼女にとって大きな失敗となった。彼女が使用する前に、このイーウォックの召使いによって宝石が2つに割れてしまったのである。石の軽い方の半分、サンスターを持って魔女の隠れ家を脱出したログレイは、モラーグを見て学んだ方法によってその力を使い、ブライト・ツリー・ビレッジを守ることができた。それ以後、モラーグはこのイーウォックの呪い師に私恨を抱き、石の片割れを手に入れるため、イーウォックへの絶え間ない復讐を求めることになる。ダークサイドの工芸品、シャドウストーンを杖に埋め込んだモラーグは、およそ200年にわたってイーウォックたちの脅威となり続けた。モラーグはイーウォックに対して小さな勝利を収めることもあったが、ログレイは村人たちを完全なる壊滅から救うことができたのである。
ヤヴィンの戦いのおよそ3年後、モラーグは原住民のフロッグの助けを得たり、デュロックたちを脅して従わせるなどして、ブライト・ツリー・ビレッジを滅ぼすための数々の陰謀を実行に移した。この間に、彼女の計画はイーウォックのウィケット・ウィストリ・ウォリックやその友人たちの努力によって退けられ、モラーグはしばしば苦汁を味わうことになる。だが最終的に、彼女は若きイーウォックの子供たちの不注意に付け込み、ログレイと対決する機会を得ることができたのだった。ウィケットとその友人たち、ティーボ、ラターラ、プリンセス・ニーサ・ア・ジャリ・キンターカを誘拐した彼女は、彼らとサンスターの交換を要求する。そして隠れ家での対決において、モラーグはイーウォックの呪い師を圧倒し、ついにサンスターを手に入れると、割れた2つの欠片を再び結合させたのだった。しかし、その結果生じた力によって彼女の要塞は崩壊し、サンダーストーン山の火山活動が活性化されてしまった。モラーグは死を免れる唯一の手段としてサンスターの力に頼り、自らを溶岩の怪物へと変身させる。だが、モラーグがかねてからの敵にとどめを刺そうとしたとき、ログレイは間欠泉を活性化させ、モラーグを冷却することで石像へと変えたのだった。彼女はイーウォックたちを滅ぼす最後の試みとしてログレイへと突進するが、このとき彼女の体は崩れ落ち、瓦礫の山と化したのである。
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人物と特徴
モラーグは他の誰をも上回る望んだ冷酷な人物だった。彼女は自分に貢献した従者にさえ軽蔑以外の何ものも払わず、自身の計画を妨害した者に対してはあからさまな敵意を示していた。だが、この性格はモラーグを自信過剰にし、若きログレイが彼女の要塞へ連れてこられた際に彼を見下したのも、この傲慢さによるものだった。このタルガーの魔女はログレイの存在を気にも留めていなかったが、イーウォックの呪い師は彼女の魔法の使い方を徐々に学び取り、ついにはそれを彼女自身に対して使ったのである。この攻撃によって彼女はサンスター=シャドウストーンの支配力を失うことになり、ログレイへの復讐を誓ったのだった。しかし、復讐への長い探求の中で、モラーグはログレイを自分と同等の存在とみなすようになり、いつの日か両者で伝説に残る戦いを迎えることを待ち望んだのである。
種族の他のメンバーと同様に、モラーグは魔術と薬学に関する豊富な知識を持っていた。他のタルガーたちはこれらの才能によって偉大な治癒者となったが、彼女はこれらの知識を他の邪悪な目的に利用したのである。また、そのしなびた小さな体が示すように、モラーグはかなりの高齢であり、死亡時の年齢はおよそ200歳だったと推測されている。
モラーグはエンドアの原住民から強大な力を持つ恐ろしい人物とみなされていたが、実際には彼らにとって最も大きな成果を上げた敵というわけではなかった。彼女のマンティグルーがサンベリーの木を壊滅させたときのように、イーウォックにそれなりの打撃を与えたことはあったが、モラーグの陰謀はその大半が失敗に終わっている。だが、このタルガーの魔女は極めて辛抱強く、ログレイの手によって滅ぼされるまで、およそ200年にわたって次々と新しい陰謀を打ち出してきたのだった。その結果、モラーグはイーウォックへの反抗の間に様々な生物たちを支配下に置くようになった。彼女の最もよく知られた従者はマンティグルーと、ラカザック・ビーストに乗って彼女の隠れ家の入口を守っていたヤズムの衛兵たちである。他にも彼女の山の要塞には何匹かの小さな生物が集められており、彼女の命令に応えていた。
力と能力
モラーグは強力な魔女であり、普段はその能力の大半を杖に頼っていた。彼女はテレキネシスを非常に得意としており、いとも簡単に浮遊することができた。ソーン・モンスターへの攻撃の際にも、彼女は木から木へと飛び移り、プラント・ビーストにイーウォックたちの追跡を命じている。そしてログレイとの最後の対決の際に溶岩の怪物へ変身したときには、彼女はさらに強力な存在となり、テレキネシスの能力でログレイの杖を引き寄せ、それを脇へ放り投げたのだった。さらに、モラーグは杖を通じて他の様々な能力を使うことができた。フロッグにブライト・ツリー・ビレッジを襲わせようとしたとき、彼女は赤ん坊のフロッグ、ナーキーに催眠術をかけ、支配下から逃れられないようにしている。同時期に、彼女は杖によるエネルギー攻撃でデュロックたちを追い、作戦に失敗した彼らを沼へと追い払ったのだった。モラーグは他にもこのエネルギー攻撃を何度か使用しており、デュロックの呪い師アムウォックを彼女の支配地から追い払ったり、ログレイとの最後の戦いの際にイーウォックの子供たちを威嚇したりしていた。
また、モラーグは広範囲におよぶ巨大な幻影を作り出すことができた。クリーゴンを蘇らせようと計画したとき、彼女は敵を侮辱するためブライト・ツリー・ビレッジに自らの巨大な顔を出現させている。そして、イーウォックたちが彼女の存在に気を取られている隙に、彼女の手下たちがクリーゴンのクリスタルの目を回収したのだった。同様に、彼女は敵を欺くために自分の姿を操り、その年老いた不気味な姿とは対照的な、若くて友好的な人物の幻影を作り上げたこともあった。また、モラーグはログレイのクリスタル・イメージ・スピナーに自分の姿を映しだし、イーウォックの子供たちを誘拐したことを明かしたうえで、ログレイとの最終決戦に臨んだのだった。
モラーグは植物を使った術にも熟達していた。彼女はこの森林衛星に自生する針葉樹を操り、自分のために働かせることができたのである。クリーゴンを復活させる試みの中で、彼女はチャーパ酋長を囚人として拘束するために地上から蔦状の植物を召喚した。また、モラーグは死の直前にも同様の力を使い、ログレイを捕えている。だが、植物を操る魔術の中でも最大のものは、突然変異の棘の生えた草を作り出すことであり、彼女はこれによって衛星からすべての水分を除去しようとしたのだった。さらに、モラーグは植物にヒューマノイドの姿を与え、衛星中でイーウォックたちを追跡させることができた。しかし、このような植物に依存した能力は大量の水分を必要としたため、やがてエンドア全体の植物相を滅ぼしてしまう可能性があったが、彼女はそれに気付いていなかったのである。その結果、彼女はソーン・モンスターを死なせてしまったのだった。