ヴァラリアン
(レディ・ヴァラリアンから転送)
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女性ウィフィッドのレディ・ヴァラリアンは、モス・アイズリーでラッキー・デスポットと呼ばれていたホテル・カジノのオーナーである。
解説
長身ででっぷりと太ったヴァラリアンは24歳のとき、ジャバ・ザ・ハットへの挑戦という彼女の人生で最大の賭けにでた。
大悪党の娘として生まれた彼女は犯罪の人生以外に何も知らなかった。彼女の犯罪の記録は若い頃から始まり、両親が重大犯罪によって投獄されたときも、それを引き継いだほどである。
数年後、ヴァラリアンは自らの組織を旗揚げし、タトゥイーンに進出することを決定した。彼女の最初のビジネスは、墜落した貨物船<ラッキー・デスポット>の購入だった。この船はモス・アイズリー宇宙港の砂の中に埋もれており、一度は豪華ホテルに改造されたものの、既に放棄されていたのだった。レディ・ヴァラリアンと名乗るようになった彼女は官僚を買収し、その船を破格の値段で手に入れたのである。
タトゥイーンで最大の力を持っていたジャバ・ザ・ハットは、ヴァラリアンの進出を快く思っていなかった。官僚たちは直ちに彼女に重税を課すようになり、ジャバの手下たちは彼女の得意先に嫌がらせを開始した。困惑したヴァラリアンはついに取引きを申し入れ、ジャバに金を納めて、自分の商売が大きくなり過ぎないようにすることを誓った。それでも、彼女が賭博の許可証を手に入れようとしたとき、ジャバはそれを妨害していた。彼はヴァラリアンが違法なギャンブルを行おうとしていたことを知り、帝国の介入について注意したのだが、それも金目当てのことだった。
ヴァラリアンの下で働く部下たちは他の悪党の手下と比べて幸せなことが多かった。彼女は恐ろしい風貌に反して、部下や住人から非常に尊敬されていたのである。長年に渡って彼女に仕えていた密輸業者たちが失敗を演じても、その仕事を取り上げられるだけであり、すぐにランコアの餌食にしてしまうジャバとは対照的だった。
ある日、ついにヴァラリアンは故郷トゥーラからウィフィッドの男性を迎え、彼女のラッキー・デスポット・ホテルで結婚式を挙げることになった。新郎ドゥウォップは卓越したハンターだった。レセプションの席でフィグリン・ダンのバンドが演奏していたとき、ジャバの手下のデュロスが1人彼に近づいて来た。デュロスはドゥウォップのハンターとしての才能に賛辞を贈り、ジャバがハン・ソロの首に掛けていた莫大な賞金のことを語りだしたのだ。
ドゥウォップはソロの捜索のためにレセプションを抜け出そうとしたが、これに気づいたヴァラリアンと大喧嘩になった。結局、彼は賞金を1人占めしようとしたヴァラリアンに食べられてしまい、さらに式場は不法賭博の現場を抑えようとしたストームトルーパーの襲撃を受け、大混乱となる。そして数日後、ドゥウォップはバラバラになって屋敷に帰って来たのだった。彼の遺体の一部が失われていたが、その行方を知るのはヴァラリアンと彼女の料理人だけである。
4年後、ルーク・スカイウォーカーたちによってジャバの組織が壊滅させられると、その仕事を受け継ぐ形でレディ・ヴァラリアンは勢力を広げていくことになる。