<ハウンド・トゥース>
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<ハウンド・トゥース>は、トランドーシャンの賞金稼ぎ、そして奴隷商人であるボスクが所有していた改良型コレリアン・エンジニアリング社製YV-666軽貨物船である。ボスクはギャンドロIVでハン・ソロとチューバッカに前の船を破壊された後、この船を入手したのだった。
歴史
攻撃的な(そしてウーキー・ハンターとしても名の知れた)トランドーシャンのボスクは、最新式のコレリアン・エンジニアリング社製YV-666軽貨物船をオリジナルに選び、さらに目的に沿った改造を加えていた。この船は船体が長く、高く、そして平らに設計されており、船体後方のエンジン部分に機動性を高めるための大きな翼が取り付けられていた。艦橋は船体の一番上にあり、ボスクの船室や船のコンピューター、各種制御装置、トレーニング・ルームなどが設けられたメイン・デッキへと繋がっている。エンジン、パワー・コア、武器システムは船の下半分にすべて収まっており、2枚の翼の間にある2本のメイン・ドライブ・ノズルはそれぞれを独立して角度調整することが可能である。また、各翼にも小型機動スラスター配列が取り付けられていた。<ハウンド・トゥース>は軽貨物船にしては高速な船であり、強化装甲で覆われた船体をさらに保護する偏向シールド発生装置も複数搭載されていた。
<ハウンド・トゥース>は腹部に伸縮可能なクワッド・レーザー・キャノン・タレットを装備しており、通常は砲手が1人ついて操作するが、艦橋からの制御も可能である。また、この船には震盪ミサイル発射装置も装備されており、マガジンには通常6発のミサイルが搭載されていた。
この船の操縦系はボスクによって改造がなされている。彼は操縦グリッドに1対の水桶を取り付けており、その中に両腕を入れて休ませていた。それぞれの水桶にはマイクロセンサーが設置されており、ボスクの動きに反応して船の各種システムを作動させる。こうして彼は最小限の手間で船を操縦することができたのだ。
ボスクは1人で行動することを好む賞金稼ぎであるため、艦載システムとしてX-10Dドロイド・ブレーンを追加していた。この装置はボスクの手荒い命令に従順に反応し、武器やスラスター、船内の大気、保安システムなどを調整することができる。また、このドロイド・ブレーンのおかげで、ボスクは艦橋でも個人の船室でも、状況に応じて好きな方から<ハウンド・トゥース>を操縦することができたのである。
また、ボスクは囚人の脱走を防ぐために余分なセンサーと保安システムを用意していた。内部走査システムは船に積載されたすべての貨物を分析することができ、船倉もセンサー・スクリーンを通じてすべて監視されていた。船尾の貨物区画にある囚人を監禁する檻は磁気で補強されており、フォース・フィールド発生装置に接続された動体センサーによって自動的に制御可能である。さらにボスクは船倉に自動皮剥ぎ台(ウーキーや他の似たような獲物に使われる)と狩猟用武器一式を保持しており、これらのなかにはサブq注射装置やショック・パネル、あるいはその他の保安装置など、非公認の装備もいくつか含まれていた。さらに彼は音声認識システムを使用することで、他人による略奪から自分の船を守っていた。
また、ボスクは緊急時に備えて小型偵察船<ナシュター・パップ>も所有していた。この短距離船は<ハウンド・トゥース>の大型背面ハッチから出入りするが、内部には2人分のスペースしかなく、貨物もほとんど積むことができなかった。