アンパス=ステイ
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アンパス=ステイは、デシリジク・カジディクに仕えていたクラトゥイニアンである。
解説
アンパス=ステイは何世紀にもわたってハットのデシリジク氏族に仕えるクラトゥイニアンの家系に生まれた。彼は幼年期をデシリジクが所有するハット・スペースでも有名な入植惑星シャウティの巨大農業植民地で過ごし、成人してからは地元のハットの指導者が使用する泥風呂の整備法を訓練させられた。彼はまもなく農場主のシェバ・カルシ・デシリジクから気に入られるようになる。最初は彼の食事の味見役となり、後にはボディガードに抜擢されたのだった。
彼はさらに優れた使用人になるべく、多くの自己防衛術についても訓練させられた。シェバの多様な商売の静かな目撃者となったアンパス=ステイは、ハットの商売の表と裏を学び、自分にシェバに近づく者の意図を察知する才能があることに気づいた。やがてシェバも親戚や仲間と会うときにはアンパス=ステイの本能を頼るようになり、彼を身近に引き留め続けたのだった。
アンパス=ステイの前途は有望だったが、シェバの商売相手の1人、ジャバという名の野心的な甥の意図を誤って判断したことにより、彼の人生は大きく変わってしまう。この過ちはシェバにとっても致命的なものだった。彼はジャバによって氏族への裏切りを告発され、処刑されてしまったのである。アンパス=ステイはこれで自分の人生も終わったと考えたが、彼がデシリジク氏族で歓迎され、重宝されている存在だと聞いたジャバは、このクラトゥイニアンを自分の犯罪組織の一員として加えようと申し出た。宮廷スタッフの1人に抜擢されたアンパス=ステイは、宮殿で働く他のメンバーを観察し、ジャバに害をもたらそうとする者を発見する仕事を与えられたのだった。
アンパス=ステイはついにタトゥイーンに到着した。彼は他の宮廷メンバーに軽食を配ったり、ウィークェイのアク=レヴと共に巨大なドラムを叩いたりしながら、スパイとしての活動を行っていた。そしてさっそく、吟遊詩人のバンドの振りをしていた暗殺者の一団がジャバの殺害を企てるという事件が起こる。幸いにしてこの計画は失敗に終わったが、それ以来ジャバは宮殿内で演奏するすべてのバンドに、アンパス=ステイとその巨大なドラムを加えるよう命じたのだった。彼の本当の才能を知らない多くの傍観者は、その命令も単に数多くあるジャバの気まぐれな取り決めの1つだろうと考え、話題にもしなかった。しかし実際には、ジャバは先のような事件の再発を防ぐために、彼をボディガードとして近くに置こうと考えていたのだ。当然、中には「芸術的な信条」のもと、演奏にドラムを加えることを拒否するバンドもあった。ジャバはこのことを特に問題視せず、気の進まないバンドにはランコアの穴の中で演奏することを強要するだけだった。そのときの音色はそれほど音楽的ではなかったが、それでもジャバは楽しんでいたのだ。この取り決めのことが広まると、ジャバの宮殿やモス・アイズリーのタウンハウスにおける演奏にはドラムが付き物となった。事実、マックス・レボのバンドも、ジャバの宮殿バンドとなったときにビブ・フォチューナからジャバの要請について予め注意を受けていた。彼らはあわててドラムを起用するナンバーを準備したと言われている。
アンパス=ステイはルーク・スカイウォーカーが現れた最中にも、マックス・レボたちと演奏しながらランド・カルリジアンを注意深く観察していた。しかし、彼は卑しい使用人の身分だったため、ジャバと共にカークーンの大穴へは行っておらず、そのため、ランドの裏切りを主人に報告する機会も得られなかったのだ。ジャバの死後、自由を手に入れたアンパス=ステイはアク=レヴと共にランドスピーダーでモス・アイズリーへと向かう。だが、その途中で彼らはタスケン・レイダーたちによる待ち伏せを受け、所持品を全て奪われてしまった。このときアク=レヴは襲撃者たちに連れ去られたが、アンパス=ステイは無事解放されていた。その後、彼はモス・アイズリーでダーソン・キンダーロットと出会い、ハット・スペースへ戻ることに同意した。最後の報告によると、彼はデュー・ハッタでジョコーロ・デシリジク・ティウレに仕えていたという。