イソーリアン
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イソーリアンは、プロアリオッド小星団に属するオッテガ星系出身のエイリアン種族である。彼らは前方に大きく屈曲し、先端がT字型になっている長い首を持っており、その特異な形態によって他種族からはハンマーヘッドとも呼ばれていた。
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生態と外見
イソーリアンは銀河標準語であるベーシックを話すことができるが、彼らは曲った長い首の両側に2つの口を持っているため、固有の歪みが生じてしまう。これは一種のステレオ効果を生じさせ、他の種族が彼らとの会話になじめない要因の1つにもなっている。一方で、イソーリアン本来の言語はこのステレオ効果を完全に活かしたものであり、非常に興味深い音声を作り出しているが、他の種族が話すことは難しい。
社会と文化
オッテガ星系の第4惑星イソアは緑の豊富な熱帯惑星であり、実に多種多様な動植物が生息していた。その大部分はイソーリアンによって飼い慣らされていたが、この惑星には探求されていない広大な野生の領域が残っていた。イソアでは2つの大陸と無数の島々が開発されずに本来のままの姿を維持しており、開発された大陸でさえ旅行者には野生のジャングルに思えてしまう。この惑星の気候は人間や多くのヒューマノイドにとって快適であるが、なかには熱さや湿気を不快に思う者もいるかもしれない。しかし、イソアはテクノロジーと自然が美しく共存した楽園であり、環境を第一に考えるイソーリアンによって管理された平和な社会を支えていたのだ。
イソーリアンたちは栽培船と呼ばれる巨大な浮遊船の中で生活していた。これらは文明のある3つの大陸間を往来する移動都市であり、まさにテクノロジーの驚異である。円盤型で多階層構造をした栽培船はリパルサーリフト・エンジンによって地表の上を飛行しており、イソーリアンの居住地区としてだけでなく、商業、工業、文化の中心地的役割も担っていた。何千年もかけて開発された栽培船はイソーリアンにテクノロジー社会を提供しつつも、イソアの自然環境を保護するという問題に論理的かつ美しい解答を与えていたのだ。草食人種であるイソーリアンは地上に足を下ろすことなく植物を採集することができるが、環境保護の観点から必要以上に採集を行うことは禁じられており、事実、1隻の栽培船につき2種類までの植物しか採集してはいけないことになっていた。
この生活様式はイソーリアンたちをごく自然に宇宙へと進出させていった。イソアの栽培船の中には希にハイパードライブを搭載したものもあり、宇宙へ飛び立って銀河系の端から端へと珍しい品物を運ぶことができた。これらの宇宙栽培船はイソーリアンの生活に適した設計になっており、内部には暴風雨や湿った大気、野生生物、広大な緑の菜園など、イソアの自然環境が人工的に再現されていた。
イソーリアンは風変わりな容姿と文化を持ってはいるが、平和を愛する温厚な種族である。彼らはすべての生態系に大きな尊敬の意を示しており、必要なとき以外は栽培船を着陸させないなど、可能な限り自然環境を乱さないように努めている。しかしその一方で、イソーリアンは商人として宇宙へ進出するなど、好奇心旺盛で社交的な種族でもある。実際に彼らは銀河系のどこへ行っても歓迎され、特にアウター・リムにある多くの星系ではイソアの栽培船が訪れたときに式典が催されていたほどである。
イソーリアンは平和的共存を信条としているが、守るべきものは守らなければならないとも考えており、帝国軍の戦艦には及ばないまでも、宇宙栽培船には偏向シールドと密輸業者や海賊を撃退するための武器が備わっていた。さらに、高度な防衛システムはイソアの誇りにもなっており、これによって地上を飛行する栽培船は完全な無防備状態を維持できるのだ。
栽培船を動かすには多くの技能が必要とされるが、大抵のイソーリアンは農業、芸術、外交、商業、そして宇宙事業などを選択して学ぶことができるようになっていた。しかし、大半は母なるジャングルを保護する使命をもつ環境司祭となる道を選んでいた。
政治
イソアの人々は自治政府の形態を実践しており、栽培船も自主的な自己管理を行っていたが、5標準年に相当するイソアの1シーズンに1回の割合で会合のために集まることになっていた。この会合の時の壮大な光景は旅行者たちを魅了し、盛大な式典はあたかもジャングルの上空で行われる巨大なダンスのようである。会合では奇跡にまつわる逸話や家族の栄誉、結婚の誓いなどが話し合われ、銀河系における彼らの居場所についての討論も行われる。この会合には故郷の近くにいる宇宙栽培船も参加するが、イソアから遠く離れた深宇宙でも小規模な会合が同時に開かれることになっていた。
銀河内乱の時代、宇宙栽培船は帝国軍と反乱同盟軍の両方と取引きを行っていたが、イソーリアンたちは禍を避けたいと願っていた。彼らにはどちらかの陣営に加担する理由はなく、可能な限り平和を維持していたかったのだ。しかし、帝国軍はインペリアル級スター・デストロイヤーをイソアの軌道に徘徊させ、ストームトルーパーの駐屯部隊を送り込んだ。帝国軍はイソーリアンたちの商業活動を監視するだけだと主張し、彼らの不満は無視されたのである。
登場エピソード
- エピソード1/見えざる脅威
- エピソード2/クローンの攻撃
- エピソード4/新たなる希望
- クローン大戦(TVシリーズ)
- クローン・ウォーズ(映画)
- クローン・ウォーズ(TVシリーズ)
- スター・ウォーズ・ホリデー・スペシャル