ウーラ
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ウーラはジャバ・ザ・ハットの宮殿にいたトゥイレックの踊り子である。彼女はライロスの部族長の娘だったが、ビブ・フォチューナとジェリス・ラッドに騙され、踊り子としてジャバへの贈り物にされたのだった。また、彼女は多種族同盟のリーダー、ノラ・ターコナの異母姉妹でもあった。
解説
トゥイレック女性のエキゾチックな踊りは銀河全域に知れ渡っていた。ジャバ・ザ・ハットの執事、ビブ・フォチューナにとってこれは主人への最高の貢ぎ物となり、過去にスパイスの積み荷を襲撃されたという汚名を返上する絶好の機会でもあった。
しかし、うまくジャバが気に入るような娘を探すことは困難だった。人気ダンサーにはありふれていて平凡な娘が多く、ジャバを満足させるための贈り物としては不適切だったのだ。彼は半分を光に、半分を闇に覆われた故郷ライロスの黄昏地帯を彷徨っていた。そこには無学で平和に暮らしていた多くの原始的な部族がいまだ多く存在していた。彼が目的にかなった女性を見つけたのは故郷に到着して2週間後のことだった。
フォチューナはすぐにその女性がウーラであることを知った。部族長の娘であるウーラはあたかもヘビのようにしなやかな動きを見せ、フォチューナでさえも未だかつて見たことがないほど美しく上品な触手を生やしていた。その夜、彼はこの何の罪もない娘を誘拐し、もう1人の若い娘シーンと共にスパイスの密輸工場へと連れ去った。彼は他にも数人の有名トゥイレック・ダンサーを雇い、ウーラとシーンに徹底的に魅力的な踊りを調教した。フォチューナは2人の少女にタトゥイーンへ行けば宮殿での優雅な生活が保証されると語り続けた。原始的な生活を送っていた2人はこの話を信用し、次第に夢を思い描くようになったのである。4ヶ月後、彼女たちの成長に満足したフォチューナは部下のジェリス・ラッドを呼び、ウーラとシーンをジャバの下へ送り届けさせた。
モス・アイズリー宇宙港に到着したラッドの一行を待ち受けていたのはルーク・スカイウォーカーだった。ジェダイのルークは2人の少女を見てラッドが奴隷商人であることを見破り、彼女たちの釈放を要求した。シーンはルークと共に逃げる道を選んだ。しかし、ウーラは宮殿での豪華な生活という夢を捨てられず、あえてジャバのところへ向かったのである。
夢がもろくも崩れ去ったのはその直後のことだった。ウーラの新しい主人は不気味なハットであり、その仲間たちも醜悪なエイリアンばかりだったのだ。しかし、ジャバはウーラを大変気に入り、満足の印として囚人の中でも特に目にかなった者にしか与えない、鎖で繋いでおくという栄誉を授けた。これはフォチューナにとっても幸せなことだった。
しかし、ウーラがジャバに険悪な感情を抱いているのは明らかだった。彼女は踊りを拒み続け、ジャバが誘いをかけたときも必死に抵抗していたのである。ウーラはその度にガモーリアンに殴打され、フォチューナからも厳しい叱責を受けていた。だが、彼女は断固として態度を変えようとしなかった。
ウーラが宮殿にやってきた2日後、2体のドロイドがルークのメッセージを持って現れた。ルークの言葉に自由への希望を託したウーラはついにジャバの前で華麗な踊りを披露したが、それが彼女にとって最後のダンスとなる。ウーラはジャバの下品な誘いを受け入れることだけはできなかったのだ。後わずかで自由を手にするはずだった彼女は、無残にもランコアの餌食となってしまうのだった。