トゥイレック
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トゥイレックは、惑星ライロスに起源を持つ雑食性のヒューマノイド種族である。彼らは栽培したカビなどの菌糸類とライクリットの肉を好んで食べている。彼らの明確な特徴は、個々に異なった絵の具のような多彩な皮膚の色と、頭部から伸びている1対の細いしなやかな触手である。これらの触手はヘッド・テール、レクー、テチン=テクンなどと呼ばれ、会話や認識のために使う発達した器官となっている。また、トゥイレックは標準的なヒューマノイドの音声構造を有しているため、ほとんどのエイリアン言語を学ぶことができるが、通常、彼らは音声にかすかなレクーの動きを組み合わせた独自の言語、トゥイレッキ語を好んで使っている。彼らは望めばヘッド・テールの多彩で完全な秘密の会話さえ行うことができるのだ。トゥイレックの女性はその美しさから、奴隷や踊り子として利用されていることが多い。
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生態と外見
トゥイレックは、アウター・リムのライロス星系に原住する背の高い細身のヒューマノイドである。彼らの最大の特徴は頭部から生えた2本の触手であり、彼らはこれをレクー、あるいはテチン=テクンと呼んでいる。彼らの多くはこれらの触手を後頭部から背中に垂らしているため、多数の種族が入り乱れる既知銀河系のなかでもトゥイレックは容易に見分けることができる。これらの太く先細った器用な触手は、感覚的な機能と認識的な機能の両方を併せ持っており、会話を行うときも、トゥイレックは自分のレクーを個人として扱い、右のレクーをテチン、左のレクーをテクンと呼んでいる。また、極稀なケースとして3本以上のレクーを持つトゥイレックが生まれることもある。通常、このような突然変異の個体には高い社会的地位が与えられ、ときには財産を得ることもある。例えば、旧共和国の末期に活躍したオーン・フリー・ター議員は4本の触手を生やしていた。
トゥイレックの滑らかな肌には虹のように様々な色の種類があり、青い肌を持つルーシアン・トゥイレック、赤い肌を持つレサン・トゥイレックなどの亜種が存在している。また、鋭利な鉤爪のような爪は長いしなやかな指を強調しており、オレンジ色もしくは黄色の目は特に暗闇で物を見ることに適している。
トゥイレックたちは知能が高いため、ほとんどの銀河言語を習得し、話すことができる。しかし、彼らの本来の言語であるトゥイレッキ語は音声と頭部の触手の微妙な動きを組み合わせたものであり、より複雑な概念を伝達することが可能である。他の惑星の最も著名な言語学者でさえ、トゥイレッキ語に固有な触手の動きを完全に翻訳することは困難だった。そのため、2人のトゥイレックが議論を行っていると、それが公共の場であっても、他のトゥイレックや特殊なプログラムがなされたプロトコル・ドロイドによる監視がない限り、完全に秘密の会話が保たれる。この能力は銀河帝国の多くの人間たちに懐疑心を抱かせたが、トゥイレックたちはより個人的な利益のためにこの特技を温存しているため、こうした不安が禍となることはない。
一方、トゥイレックは帝国軍からパラノイア気質だと評され、同時に彼らも可能な限り帝国軍との抗争を避けようとしていた。だが、彼らはスパイ活動を命じられれば、極めて優秀なスパイにもなり得る。トゥイレックは物理的な戦いより、陰険で狡猾い策略を好むのだ。
歴史
ライロスは乾燥した岩の多い惑星である。この惑星は特殊な軌道を描いているため、片側半分は太陽光線が常に地表を焼き焦がしている不毛な死の世界であり、逆に反対側は常に暗黒の氷河に覆われている。ライロスに住む大半の生物は惑星の闇の側で生活しているが、トゥイレックたちは光と闇の境界に位置する「黄昏」地区の山脈を開拓して作られた都市で暮らしている。この場所ではやや快適な温度が保たれているのだ。
トゥイレックの社会は原始的な工業文明に基づいており、風車や風力タービンを用いて都市の工場で熱、空気循環機、光などを生産し、小規模な産業を行っている。陽の当たる領域からは熱嵐と呼ばれる高温の空気が吹き込み、この風がタービンと風車の動力源となっている。乾燥した旋風の温度は300度を超え、風速は時速500キロメートルにもおよぶ。これは極めて危険だが、この惑星の生命を支えるのに必要となる熱源を供給している。
トゥイレックは雑食性の種族である。彼らは肥沃な畑で菌糸類の栽培を行っており、牛に似たライクリットを食糧や衣服として利用するために飼育している。トゥイレックの祖先たちは霧に覆われた平地で狩りを行う狩猟民族だったと言われているが、現在ではより農業的な社会を構築している。
社会と文化
地下に隠された彼らの都市複合体は、相互に接続された部屋とカタコンベの巨大なネットワークを形成している。これらの都市は露出した岩肌の内部に作られており、惑星環境と絶妙に融和している。このことはトゥイレックたちの器用さを端的に証明していると言える。
各都市は自治権を有しており、産業と貿易を共同で指揮する5人のトゥイレックによって統治されている。この部族長たちは生まれながらにしてその地位を手にしており、絶対的な力を行使することができる。しかし部族長の1人が死亡すると、残りの4人は仲間の後を追うため灼熱のブライト・ランドへと追放され、次の世代に地位を譲らなければならない。後続する世代がいない場合には、新しい部族長が選ばれるまで前任の部族長の補佐たちが指導権を握ることになる。
トゥイレックたちは宇宙に進出するための独自のテクノロジーを持っていないため、銀河系社会との接触という点では大部分をタトゥイーンなどの隣接する星系や海賊、密輸業者、商人などに頼っている。彼らの最大の輸出品の1つはライルと呼ばれる天然資源であり、これは医療分野で広く利用されているが、中毒性のある高価なスパイスとしても流通している。
犯罪組織の船がライルを求めて頻繁に出入りするようになると、ライロスは銀河系の暗黒街からの攻撃に晒されるようになった。密輸業者たちは頻繁にライルの貯蔵施設を襲撃し、さらに大規模な略奪を回避するための見返りとして、保護金代わりに市民たちを奴隷として提供することを強いられる部族長たちもいた。実際、トゥイレックの女性は魅力的なダンサーとしての資質を持っており、奴隷や娼婦としての需要が後を絶たない。特に政治家や官僚たちの間では、トゥイレック女性を従えていることが富と影響力の証にされているという。
登場エピソード
- エピソード1/見えざる脅威
- エピソード2/クローンの攻撃
- エピソード3/シスの復讐
- エピソード6/ジェダイの帰還
- クローン大戦(TVシリーズ)
- クローン・ウォーズ(映画)
- クローン・ウォーズ(TVシリーズ)