ゴランダ
提供: スター・ウォーズの鉄人!
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解説
裕福な実業家の長女として生まれたゴランダは、帝国内で最も優秀な学校に入学した。彼女はそこでさっそく数学とエネルギー科学の才能を台頭させ、いくつかの隔離された科学教室で勉強を続けることになる。こうした雑然とした環境に閉じ込められる一方で、彼女は多くの若い兵器科学の専門家と出会うようになり、幽閉生活が終わるとシュモギの帝国軍需品兵器研究所で彼らのチームに加えられたのだった。ゴランダは軍事兵器設計科学に果てしない魅力を見出し、瞬く間に自分が優れた研究者であると同時に才能のある管理者であることを証明してみせた。そして10年もすると、彼女は当初未熟な実習生として入所した帝国軍需兵器研究所の運営を行うようになっていたのである。
ターキンの代理人としてトール・シヴロンが彼女を訪ね、グランド・モフが計画している新しいプロジェクトの重要ポストへの就任を打診すると、ゴランダはさっそく興奮に駆られた。しかし、事実上どれだけ長い時間か分からないほどの亡命状態になると聞かされると、彼女はこのままコア・ワールドにとどまる決意を固めたのである。ところが、シヴロンは彼女に正しい選択をさせるため、帝国軍需兵器研究所に3百万クレジットの個人的寄付を申し入れた。ゴランダがこの取り引きを撤回しようと試みたときには、既に彼女の過去のポストはふさがっており、研究所内の他のポストや大学の研究施設、防衛会社などへの門も閉ざされていたのである。彼女は生活のために盗みを行うようになり、帝国による突然の不可解な税理審査を受け、もはやシヴロンの気前の良い雇用条件を受け入れるしか選択肢が残されていなかった。こうしてゴランダは快適だった研究所を離れ、モー研究所での完全な亡命生活を送るようになったのだ。とても幸せな人生とは言えないまま、ゴランダは11年間にもおよぶ憎しみを蓄積させていたのである。
しかし、それでも彼女は仕事の中に喜びを見つけ、軍需兵器研究部門の責任者として仕事に没頭していた。ゴランダがモーに配属されてから12年後、彼女の部署はサン・クラッシャーの弾頭に搭載される魚雷および照準装置を開発しており、このときは新型イオン魚雷の実地試験や実験段階にある星雲共鳴シェル計画の初期設計を行っていた。また、彼女は兵器類の実動試験の責任者でもあり、ブラックホール群の中心部で試験を行うことに対する是非を絶えず唱え続けていた。彼女の主張によると、重力変動によってあらゆる測定値が変化し、無意味なものとなってしまうというのだ。しかし、残念ながら彼女の言うことに耳を貸そうとする者は誰もいなかったのである。
ゴランダは日頃から<ハイドラ>の士官たちとサバックを楽しんでいた。モー研究所の中で、ダーラ提督の指揮下にある軍人たちとの非専門的な付き合いに価値感を見出している研究者は彼女1人だけだった。ゴランダは背の高い鷹のような女性であり、スター・デストロイヤーの外観を連想させる痩せこけた顔、尖った顎、そして鷲鼻には彼女自身も嫌気をさしていた。彼女はプロトタイプ・デス・スターに乗り、他の科学者とともにこの世を去ることになる。