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GAT-12スキップレイ・ブラストボート

スキップレイ・ブラストボートから転送)

Skipray2.jpg
GAT-12 Skipray Blastboat
製造に関する情報
製造元

シーナー・フリート・システムズ社

型式

GAT-12スキップレイ・ブラストボート

級種

ヘヴィ・スターファイター

技術設計に関する情報
全長

25 m

全幅
  • 9.2 m(飛行形態)
  • 14.3メートル(着陸形態)
全高
  • 14.3 m(飛行形態)
  • 7.2メートル(着陸形態)
MGLT

80 MGLT

最高速度(大気中)

1,200 km/h

ハイパードライブ能率

クラス2.0

動力機関

サリルコープ社ViXマルチフラックス・リアクター

シールド

あり

センサー

シープ=イロール社”オムニ=ヴー” センサー・パイロン 2基

航法システム

あり(4回までジャンプ可能)

武装

GAT-12g:

GAT-12h/i:

  • ミディアム・イオン・キャノン 3基
  • ツイン・レーザー・キャノン・タレット 1基
  • 右舷プロトン魚雷発射管 1門
  • 左舷震盪ミサイル発射管 1門

GAT-12j:

(一部の機体は上記のレーザーの代わりにターボレーザーを装備)

操縦要員
最小乗員

1名

乗客定員

なし

積載重量

20 t

航続期間

1ヶ月間

その他の装備

回転翼

使用に関する情報
役割
  • 爆撃機
  • パトロール艇
  • 偵察
  • 強襲用戦闘機
年代
所属
[非表示]

シーナー・フリート・システムズ社GAT-12スキップレイ・ブラストボートは、銀河内乱の初期に帝国宇宙軍で使用されていた、ハイパースペース航行能力を持つ最も小さな戦闘用宇宙船である。

目次

特徴

スキップレイ・ブラストボート

銀河帝国で使用されていたスキップレイ・ブラストボートは高速で機動性の高い宇宙戦闘機と、低速でより強力な装備を持った大型艦船との中間に位置するガンシップである。つまりこの機種は多くの侵入者に追いつけるだけの速度と、強力な兵器による攻撃にも耐え得る強度を併せ持っていた。スキップレイは大気中での任務、星系のはるか上空での偵察、さらには戦艦への攻撃などに、戦闘機による護衛の有無に関わらず同程度の割合で使用されていた。

ブラストボートは厳しい攻撃任務や偵察任務に使用される帝国軍の標準的な攻撃艇であり、非常に優れた装備を活かすため、戦闘による危険性の高い場所でも前線に展開させられていた。また、GATはハイパードライブを装備した艦船としては帝国軍で最も小型な船でもあり、性能の限られた航法コンピューターは4組のジャンプ計算しか蓄積することができなかった。そのため通常は惑星上の基地や宇宙ステーションに配置されていることが多かったが、定期的にセクター全体の偵察を行うこともあった。また、通常はスキップレイの操縦には4人の乗員が必要だが、緊急時には1人で動かすこともできた。

スキップレイは例外的に大気中を飛行することが多く、通常は高性能なエアスピーダーでなければできないような任務でも容易に遂行することができる。事実、大気中での飛行は垂直に取り付けられた2枚の安定翼によって支えられているため、機動性は宇宙空間の場合よりも高くなっている。これらの安定翼は180度回転させることができ、着陸するときは水平に固定される。また、ブラストボートは強力な空対地武装を有しているため、大気中では地上援護やミサイル・ランチとして使用されることも多かった。しかし、最も広く普及しているGAT-12hスキップレイは破壊力が大きいものの、速度が最大でも時速1,200キロメートルまでしか出ないため、地上での戦闘にはあまり適していない。しかし、ブラストボートはガンマ級アサルト・シャトルと同様に、その果たすべき役割や、戦闘機の4倍を誇る最大火力とシールド出力によって大型艦船と同等に扱われており、偵察の他にも惑星の防衛任務などに使用されていた。

スキップレイの動力源は、サリルコープ社製ViXマルチフラックス・リアクターである。機体の左右にある短い翼にはシープ=イロール社オムニ=ヴー・センサー・パイロンが装備されており、武装は3基の大型艦船級のメンダーン・アームズ社ダー2・イオン・キャノンが背面の安定翼の先端に搭載されている。さらに右舷にはプロトン魚雷発射管、左舷には震盪ミサイル発射管がそれぞれ取り付けられており、背面にはツイン・タレット式のセンコー・システムズ社5000x2 ”トゥル=ロック” レーザー・キャノンも装備されている。

バリエーション

シーナー・フリート・システムズ社のGATブラストボート・シリーズには、最も一般的なGAT-12hの他にもいくつかの機種が存在している。初期型のGAT-12hはヤヴィンの戦いの直後に製造されたものであり、宇宙戦では特に機動性が高いというわけではない。しかし、12hは反乱同盟軍Xウィングに匹敵する速度に定評があり、標的に気づかれずに接近して先制攻撃を加えることができた。激しい戦闘に遭遇したときは可能な限りTIEファイターと共に攻撃を展開し、他のブラストボートがいる場合は互いに援護しつつ、ウィングマン作戦を実行するケースが多い。

GAT-12jはエンドアの戦いの数週間後に製造された機種だが、弾倉が拡張されたため、12発のプロトン魚雷と18発の震盪ミサイルを搭載することが可能になっている。また、GAT-12gでは震盪ミサイル発射管がトラクター・ビームに換装されており、GAT-12mではリアルスペースおよびハイパースペースでの航行性能が向上しているため、迎撃や輸送任務に使用されることが多かった。さらにGAT-12pはセンサー・システムを強化した機種である。

これらの新型機種はコスト面でも有利であるため帝国軍はGAT-12h型の大量購入を打ち切り、結果的に旧型機種が海賊密輸業者、一部の企業などへと流出するようになったのだった。

歴史

着陸形態のスキップレイ・ブラストボート

共和国シーナー・システムズ社がこの船を設計したのはクローン大戦以前のことであり、当初はターボストーム級ガンシップの設計を発展させたものだった。このシステムの多くはシーナー社が試作型ガンシップとして改良したショブクイックス・ヤード社トスキャン8-Q・スターファイターでテストされたものである。

その後、ブラストボートは主として帝国に売却されることになったが、宇宙軍の戦術思想は大型宇宙戦闘機へのハイパードライブの搭載に懐疑的であり、この船は一笑に付されたのだった。そのため、SFS社はブラストボートを一般市場に売り出したのである。

だが、スキップレイを得た帝国艦隊はこの船を絶賛し、最終的にスキップレイ・ブラストボートは主要な企業、傭兵、海賊密輸業者の艦隊、さらには元皇帝のロイヤル・ガードカー・ケイノスからも絶大な評価と名声を与えられたのだった。

ヤヴィンの戦い前に登場したGAT-12hは信頼性の高い機種であり、アウター・リム惑星パトロール部隊や密輸船団で長年にわたって活躍していた。また、これらの多くはザーン連合の手にもわたっており、宇宙戦での捕捉を困難にするセンサー妨害装備を追加された機体が多く使用されていた。さらにタイバー・ザーンイオン・キャノンを多数のプロトン爆弾に換装し、地上兵への支援爆撃や大型艦船への攻撃に使用したのである。

外部リンク

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