センチネル級上陸艇
(センチネル級シャトルから転送)
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センチネル級上陸艇、別名センチネル級シャトルは、兵員、小型車量、軍需品などを輸送するために銀河帝国で使用されていた輸送船である。
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特徴
センチネル級シャトルは戦場に兵員を送り込むために帝国軍が使用していた数多くの輸送船の一種である。ヤヴィンの戦いの直前に開発されたセンチネル級シャトルは、帝国艦隊で最も一般的な上陸艇の1つとなり、スター・デストロイヤーと惑星上の紛争地点の間でストームトルーパーを移送する際に、最も頻繁に利用されていた。また、センチネル級シャトルは優れた大気圏内用輸送船でもあり、タトゥイーンの部隊を含む多くの帝国軍駐留部隊に、少なくとも1隻は配備されていた。
標準的な状態のセンチネル級シャトルは、武装した54名(6分隊)のストームトルーパー、12基のEウェブ・ヘヴィ・リピーティング・ブラスター、6機のスピーダー・バイクを運ぶことができる。なお、これらのスピーダー・バイクの少なくとも1機は偵察任務専用であり、敵の盗聴を防ぐためにランダムに周波数を変えて通信を行う従属通信端末が内蔵されていた。さらに、このシャトルの兵員用シートは容易に脱着が可能であるため、目的に応じて他にも多くの輸送形態を実現することができた。たとえば、兵員用シートをすべて取り外せば、36台のスピーダー・バイクと12台の小型強襲戦車、または180トンの貨物を運ぶことができるのだ。
着陸地点にいる敵を一掃するために、帝国軍上陸艇は8基の伸縮式レーザー・キャノン、2門の震盪ミサイル発射管、1基の伸縮式イオン・キャノン・タレット、そして2基の回転式連射型ブラスターを搭載していた。これらの兵器は3人の砲手によって操作されるが、すべての武器がシャトルに搭載された精密な照準コンピューターに接続されていた。このように、センチネル級シャトルは重武装であるため、戦闘時には戦闘支援艇として使用されることも多かった。
センチネル級上陸艇は、ラムダ級T-4aシャトルで人気を博した折り畳み式の3枚翼構造(固定翼1枚と、左右に展開する2枚の可動翼)を採用している。しかし、この上陸艇は最も敵の攻撃が激しい前線での飛行を想定して設計されているため、その外装にはラムダ級の装甲と比べて強度が25%増加した装甲プレートが貼り付けられており、同時に偏向シールド発生装置も4基搭載されている。また、センチネル級はシグナス社製HD7エンジン・アレイを搭載しているため、そのサイズと重量に反する驚異的な速度と敏捷性を誇っている。
センチネルのコクピットには、操縦士1名、副操縦士兼センサー士官1名、そして専任の砲手が3名搭乗する。戦闘時には、専任の砲手が兵員格納庫の両側に4基ずつ配置されたキャノンを担当し、残りの2人がイオン・キャノン、連射式ブラスター、震盪ミサイルを発射することによって兵員の上陸を援護することになる。また、この船のセンサー・アレイは赤外線映像化装置、動体検出装置、生命体検出装置を含んでおり、ほぼすべての状況下で航行制御を行うことが可能である。さらに、内蔵されたコンピューターには自動マッピング機能と基本的な自動操縦機能が付いているため、非常時には帝国軍の守備隊やホーム・ビーコンに向かって、自動的に航行することもできる。そして、このシャトルには極めて強力な通信アレイも搭載されており、特定星系内のあらゆる帝国艦船や装置との通信が可能である。
歴史
帝国軍は歩兵部隊と武装戦車を組み合わせた攻撃を行うため、しばしばセンチネル級を、それより遥かに大型のシータ級AT-ATバージと共に使用していた。一方で、新共和国も帝国軍艦船より遥かに重防備のバンサ級アサルト・シャトルを展開し、それに対抗していた。
銀河帝国の崩壊後も、最大の買い手が失われたにも関わらず、シーナー社とシグナス社はセンチネル級の製造を続けていた。このシャトルは優れた適応性と戦闘における強靭さによって、銀河系全域にはびこる傭兵部隊や残存帝国軍、さらには新共和国も多くの需要が残されていたのだ。