<チューンソア>
(チューンソアから転送)
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<チューンソア>(スリアンの言葉で「アカデミー」を意味する)は、スリアンのジェダイ、フィン=ソ=ローワンと人間のジェダイ、イヴィキサ・デルベイスによって設計されたプラキシウム船である。この船は共和国フリート・システムズ社によって、ヤヴィンの戦いのおよそ500年前に惑星アブヒーンの軌道上で建造されたのだった。
歴史
<チューンソア>は旧共和国の時代に起源をもつ大型クルーザーである。ルーク・スカイウォーカーはダソミアでこの船の錆付いた残骸を発見した。その後、彼はこの船がマスター・ヨーダを始めとする数多くのジェダイ・マスターたちの指揮のもと、ジェダイ候補生を訓練するために使われていた移動式教練アカデミーだったことを知るのだった。
この船は全長2,000メートル、両翼1,000メートル、高さも少なくとも40メートルはある大型艦船である。内部にはおよそ10,000人のジェダイ候補生たちを収容でき、運動やライトセイバーの訓練を行うための部屋が何百室も用意されていた。訓練生たちはこの船の中で自分たちの体を成熟した肉体へと磨き上げていったのだ。また、ジェダイがライトセイバーを作るための作業場や、精神修行を行うための瞑想室も何百と用意されていた。何十個所にもおよぶ治療室や病院施設は、若いジェダイたちが肉体的あるいは精神的な弱さを克服するための、癒しの術を学ぶ際に使用された。さらに、この船にはいくつかの図書室も用意されており、それぞれがジェダイの教えや高度で論理的な科学、歴史、文学、芸術、そしてエイリアン文化などに関する膨大な数の書籍で埋め尽くされていたのである。
宇宙を旅する際に多くの種族にとって耐えがたい苦痛となる問題は、宇宙船の中で味わう閉塞感である。この問題を緩和するため、<チューンソア>には高い天井と広大な回廊が設けてあり、何十もの部屋にドームやビューポートが用意されていた。各教室を宇宙の星々に対して開放的な状態に保っておくことで、ジェダイたちは効果的に2つの恩恵に授かることができたのだ。すなわち、閉塞感を紛らわせるだけでなく、こうした部屋は、ジェダイの持つ才能は決して利己的な目的のため利用されるべきではないという教義を、訓練生たちに日常的に再確認させていたのである。やがてあらゆるジェダイはこの船から巣立っていき、宇宙の星々の間でその使命を果たすことになるのだった。
ダソミアの闇の魔女との戦いに勝利した後、ルーク・スカイウォーカーは<チューンソア>の歴史について学んだ。この船はエンドアの戦いからおよそ400年前、銀河系の至るところからジェダイ候補生たちを集め、訓練するために作られたものである。だが、<チューンソア>の崇高な任務は、この船が追放された惑星ダソミアに墜落したとき、悲劇的な結末を迎えたのだった。この惑星はかつての堕落したジェダイ、アリヤの末裔となる「魔女」たちの惑星だったのだ。魔女たちはダソミアが持つフォースとの独特な調和を支配し、自分たちの受け継いだ力を激しく増大させていったのである。
墜落によって破損した<チューンソア>は、魔女たちと彼女らに支配されたランコアに包囲され、攻撃を受けた。このときマスター・ヨーダはレルという名の若い魔女の命を救い、2人は停戦について交渉する。そして、<チューンソア>とその記録テープはダソミアに残されたが、ジェダイたちは無事にこの惑星から出ることができたのだった。ヨーダはレルにそのテープを託し、いつか若いジェダイがこの惑星を訪れ、邪悪に転向した魔女たちの集団、闇の魔女たちからこの惑星を解放するまで、隠して置くようにと頼んだのである。
それからおよそ300年後、若きスカイウォーカーが闇の魔女と帝国の占領軍を打ち破り、ヨーダの予言を成就させた。もはや弱々しい老婆となったレルは、ルークに<チューンソア>のテープを渡し、やがてこれはヤヴィン4にジェダイ・プラキシウム、あるいはアカデミーを設立する際の強固な土台となるのだった。